プロローグ•姫宮椛編 ページ4
「うぅ。痛い。」
少し腫れた頭を撫でながら、通学路を歩く。
一応お金持ちだから車もあるが、僕が断った。だって………
「目線集まりますしね…。」
はぁとため息をつき、とぼとぼと歩く。
いつもならもっと楽しく通学路を歩いているのに…。
まったく、災難な事があったもんだ。
まさか、お兄に飛びつかれるとは。
「うぅ、まぁその拍子に頭を打つ僕が悪いんですけど…。」
朝から大変である。
そもそも僕は、普通の学校で良かったのに。
一歩ゆずって普通の私立とか…。
まぁ、考えても仕方ないのだが。
「今日も安全に過ごせればいいのですけどね〜♪」
「うんうん、そうだねー。」
「そu……ってうわああああ!!」
また、驚いた拍子に道に頭をぶつけた。否、転んだ。
「驚きすぎだよ〜♪だいじょうぶ?」
うぅと言いながら軽く睨み
「いきなりはやめてください!悠磨先輩!」
とできる限りの声を出し、叫んだ。
たまにこの人に会うと結構ろくでもない事に巻き込まれる。
ものすごく怖い。
「ごめんね〜。ゆるしてね。」
この人 九ノ瀬悠磨はそんな僕の心内を知らずに、ニコッと笑いかけた。
これが僕の普通の日常。
いや、訂正するか。
前までの普通の日常だった。
2人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
辛し明太子(プロフ) - 更新終わりました!短文です、すみません... (2016年3月6日 18時) (レス) id: 03d4ec0989 (このIDを非表示/違反報告)
辛し明太子(プロフ) - 更新させていただきます! (2016年3月6日 17時) (レス) id: 03d4ec0989 (このIDを非表示/違反報告)
りゅーむ@元そるら(プロフ) - 終わりました! (2016年3月6日 17時) (レス) id: b74f179977 (このIDを非表示/違反報告)
りゅーむ@元そるら(プロフ) - 更新します! (2016年3月6日 16時) (レス) id: b74f179977 (このIDを非表示/違反報告)
*椎名心音*(プロフ) - 終わりました! (2016年3月6日 15時) (レス) id: fc3530dba5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ