あんさんぶるレボリューション！〜革命の狂想曲〜

プロローグ・三影葵編 ページ1

「やっば…このままいくと遅刻かな」

バタバタと商店街を走りながら独り言をつぶやく

珍しく寝坊をしてしまった。原因は昨日映画ぶっ続けで見たせいかなー…

「元気だね〜三影さんとこの息子さん！」

「あ、おっちゃんおはよう！今何時くらいかわかる？」

足踏みをしながら挨拶をしてきた近所のおっちゃんに時間を聞いてみる

おっちゃんは袖を少し上げて時計を見た

「8時半前だな。大丈夫かい？」

「まじか！！大丈夫！！じゃないけど！！ありがとう！」

御礼を言ってすぐさま俺は走る

着席時間が8時40分。絶対間に合わない

急いでも最低20分くらいはかかるだろう

「ひー！！借りるの土日にしとけばよかったかな…」

独り言をつぶやきながらバタバタと忙しそうに駆けていった



「すいません！！遅刻しました！！」

ガラッと教室のドアを勢いよく開ける

幸い、先生はまだ来ておらずクラスメイトが呑気に駄弁っていた

「間に合った…」

ガクッと肩を落とした際に肩にかけていたリュックの肩ひもも一緒にずるっと落ちてきた

今日のレッスンメニューなんだっけ…と考えながら俺は席についた

プロローグ・椎原伊月編→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す