街宵。13話 ページ13
春姫side
「った……」
ルナは、今、額を擦りながらうさぎと出会った公園の入口にいた。
あの後、泉さんの妹は、よく分かんないけど走って逃げていってしまった。
おいてけぼりにされたルナは、とりあえずたって。とりあえず帰ろうと身支度を整えて歩いている。
「…ルナって、額に殴られたことあったっけなー、」
急に思いついたことを考えながら、ブランコの方に進んでゆく。
ママは殴るような人じゃないし、父親なんて覚えてないし……、!
「顔に傷は鎖を巻かれたような意味を示す……」
なーんて、うちのママが言ってたな。意味なんてさっぱりわかんないけど、!
多分、その場で考えたんだろうな。
「…………いやはや。自分の呑気さに笑えるわ、」
うさぎや泉さんの妹に酷いことを告げてしまった。
後戻りなどもう聞かない。
やっぱり、明るく過ごすためにはポジティブに呑気に行くのがいいのか??
「ルナ……。人ってわかんない。」
うさぎも。みんなも。
何を考えてるのかさっぱりわかんない。
「夏目……。どこにいるんだし…。」
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作者名:璃菓 | 作成日時:2017年12月29日 1時