【高峯翠】〜4〜 ページ21
〜3〜のつづきです。
その後も劇は順調に進み、最後に子供たちが一礼して幕が閉じた。
娘の登場シーンは三分程しかなかったけれど、軽く50枚は写真に収めた気がする。
満足そうな笑みを浮かべる俺を見て、あんずさんは、これじゃあまだまだ娘ばなれできそうにないねと困ったように笑う。
そういうあんずさんだって、今のところ写真撮った!?とかはしゃいでいたくせに。
それに、娘ばなれできなさそうだなんて俺のことを何だと思っているのか。
きちんと、その辺りのけじめはつけるつもりだし。
あ、でも彼氏とか連れてきたらそいつのこと蹴り飛ばしちゃうかも。
まぁそんな鬱な事、まだまだ先の話だ。
「それでは、最後にインタビューを行いたいと思います！じゃあ、Aちゃん！劇はどうだった？」
突然指名された我が子の名前に、思わず仕舞いかけていた一眼レフを取り出す。
またアルバムの写真、増えちゃうなぁ。
『とってもよくできたとおもいます！』
「お歌、すごい上手に歌えたもんね！先生感動しちゃった！ところで、何でAちゃんは、木の役になったの？」
『パパみたいで、カッコいいから！』
「うえっ！？」
突然出された俺の名前に、今度は持っていた一眼レフを落としそうになる。
おまけに間抜けな声も出てしまった。
「Aちゃんのお父さんって、どんな人？」
『背が高くてー、やさしくてー、あとね、ゆるキャラが好きなの！私のことも大好き！私もパパが大好き！』
「そうなんだ。パパ、カッコいい？」
『その辺のパパより、ずーっとカッコいい！』
随分言うねぇと、周囲の視線がこっちに集まる。
いつもなら恥ずかしくて鬱になるところだけど、全く気にならないくらい俺は嬉しさでいっぱいだった。
そうか、木を選んだのにはそんな理由が…。
思わず、涙が溢れてくる。
普段なかなか構ってあげられないのに、そんなに思っていてくれたのか。
本当に俺の子は可愛い。
舞台の上のAをじっと見つめる。
すると俺の視線に気づいたのか、にこっと満面の笑みを浮かべた。
『パパ大好き！これからもずーっと、Aのカッコいいパパでいてね！』
「俺も、大好きだよ!!」
投げかけられた嬉しい言葉に、俺も全力で返す。
あぁ、確かにまだまだ娘ばなれできそうにないかも…♪
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 843人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らんちゃん - 深海くん最高でした、、、！！ (2018年3月26日 17時) (
レス) id: 5da59bc768 (このIDを非表示/違反報告)
ニカ姫 - あんスタの桃季君大好き (2017年6月4日 16時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
レイア(プロフ) - ヤバイです！ハマりました！！もう部屋の中で一人発狂してました(笑)更新楽しみにしてますね！！ (2017年3月29日 3時) (レス) id: f480fe51c3 (このIDを非表示/違反報告)
アクアリウム(プロフ) - お帰りなさいです！めっちゃ更新、続きを楽しみにしていたので帰ってきてくれて嬉しいです！これからも応援してます！ (2017年3月27日 18時) (レス) id: 8d5de3cdea (このIDを非表示/違反報告)
しょこらて - たくさん応援メッセージやリクエストありがとうございました（；＿；）皆様の温かいコメントは、本当に心の支えになったし、嬉しかったです。これからもあんさんぶるパパーズをよろしくお願いします。m(__)m (2017年3月20日 23時) (レス) id: 7a983a56c9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しょこらて | 作成日時：2016年3月6日 18時
