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【羽風薫】〜3〜 ページ11

〜2〜のつづきです。


これは後から友達に聞いた情報なのだが、彼は秋山君という名のクラスの王子様らしい。

サッカー部のエースで次期キャプテン候補。趣味は料理で得意科目は英語。勉強は常に学年トップ3。家もそこそこのお金持ち。そして何よりイケメン。パピーも美形と評判。

それを聞いて、何故自分が選ばれたのか本当に分からなくなった。

唯一渡り合えるとしたら、パピーの研ぎ澄まされた美貌といったところだろうか。

まぁ、そんな感じで不安に思っていた秋山くんとの交際の件ですが、これが意外と順調に進んでいる。

普通に一緒に登下校したり、勉強したり、たまーに手なんか繋いだりして。

まるで少女漫画のような展開に自分がなっているという自覚はないが、不思議と嫌じゃない。



付き合い出してから、彼の良いところを見つける機会が自然と増えたためか、私の彼に対する見方も大分変わってきた気がする。

いつもヘラヘラしてるけど、やるときはしっかりやるし、何より優しいし。

周囲の女子たちのやっかみなどを心配していたが、いやがらせや無視などは無く、むしろ応援されている。

今のところ一緒にいて害もないし、 恋人というよりはなんだか仲が良い男友達という感じだ。



学校生活の楽しみも増えてきて、私は少し浮かれていたのかもしれない。

家に帰ると、普段は仕事のためなかなか帰ってこれない父の姿があった。

久しぶりに会えた嬉しさと学校の楽しみ、それらで酷く上機嫌だった私は、思いきって彼の話を父に聞かせた。

彼氏ができて、毎日の学校生活がとても楽しい。

そう伝えたときの父は、もうそんな年頃なのかねぇと笑っていた。

しかし、付き合うまでの過程と彼に抱いてる気持ちを話すと、途端に父の顔が曇り始めた。

なにか、まずいことでもあったのだろうか。

どうしたの?と父の顔を覗きこむと、父は真剣な表情で私の目を見つめながら、口を開いた。


「そいつとは、別れた方がいい。」

『えっ…?』

「Aはきっと、そいつの事が本当に好きじゃない。このまま付き合って辛い思いをするのはAの方だから。」

気がつけば、私は父の顔を思いっきりビンタしていた。

『最低。私の事なんにも知らないくせに。』

私はそれだけ言い残すと、勢いよく部屋を飛び出した。

涙が、溢れてくる。

胸が、張り裂けそうだ。

この時自分の事で精一杯になっていた私は、父が寂しそうな表情をしていたことに、気がつくことができなかった。

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らんちゃん - 深海くん最高でした、、、!! (2018年3月26日 17時) (レス) id: 5da59bc768 (このIDを非表示/違反報告)
ニカ姫 - あんスタの桃季君大好き (2017年6月4日 16時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
レイア(プロフ) - ヤバイです!ハマりました!!もう部屋の中で一人発狂してました(笑)更新楽しみにしてますね!! (2017年3月29日 3時) (レス) id: f480fe51c3 (このIDを非表示/違反報告)
アクアリウム(プロフ) - お帰りなさいです!めっちゃ更新、続きを楽しみにしていたので帰ってきてくれて嬉しいです!これからも応援してます! (2017年3月27日 18時) (レス) id: 8d5de3cdea (このIDを非表示/違反報告)
しょこらて - たくさん応援メッセージやリクエストありがとうございました(;_;)皆様の温かいコメントは、本当に心の支えになったし、嬉しかったです。これからもあんさんぶるパパーズをよろしくお願いします。m(__)m (2017年3月20日 23時) (レス) id: 7a983a56c9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しょこらて | 作成日時:2016年3月6日 18時

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