今宵、私は攻略対象に出逢う４ ページ11
隠れている間に男悪魔とカルエゴくんが出会い、ここにA嬢が来なかったかを聞いていたがカルエゴくんは澄ました顔でここには訪れていないと告げていた。いなくなった男悪魔にほっと胸を撫で下ろせば、こちらに近付いてゆっくりとガゼボへ覗き込み影が差す。
「行きましたよ」
「良かった…ごめんなさい。先程からずっと逃げて、いてーー…ﾋｭｯ」
月明かりに照らされて、女神ですらその美貌に嫉妬し歯噛みするくらいの男の子に驚きで喉が鳴った。紫色の髪色で、睫毛の長い三白眼の鋭い目つきが特徴であり女性が羨む程の美しさがそこにあった。固く引き結ばれた形の良い唇から出る声は顔立ちに反してよく通る低音ボイス……待って、この
「……あの、突然すみませんが…幼馴染や義理で姉、妹の女の子とかいます？」
「はい？」
「その様子だと違う見たい…それじゃあ先輩や後輩とか立ち位置かな」
「あの、一体なんの話しを…」
戸惑うカルエゴくんの声に、また独り言で口に出してしまっていたと口元に手を添える。苦笑いで気にしないで欲しいと視線を逸らす、話を変えようとカルエゴくんを見れば途端気まずげに目を泳がせた。綺麗な三白眼をじっくりと魅入る…すると柔らかくふわりと香る葡萄のような甘い匂いにすんすんと顔を近付けた。
ふと思い出す両親の言葉、相性の良い相手は近付くだけで美味しそうな甘い砂糖菓子見たいな匂いがするらしい…キスをしなくても分かるのだとか、だからこそ甘い匂いがするダリくんが私の食事相手となっていた見たいだが…それよりも濃い匂いが目の前にいて酒を摂取していないのに何だか酔ってしまいそうになる。
「ふぅ、はぁ…っ…」
「？、A嬢…いかがなさいましたか」
駄目だ、例えお腹が空いていたとしても見ず知らずの相手にキスを強請るなんて常軌を逸しているもの…それでも美味しそうな匂いに目眩がする。胸を押え蹲る私を心配そうに見下ろすカルエゴくんは、そっと私の肩に手を置いたーー…そのまま彼の手首を掴み、テーブルへ押し倒した私と押し倒され目を見開いたカルエゴくんがいる。
「……あっ？おい、何を……んッ」
「ちゅっ…はぁ、ふふっ…美味しい♡」
「！、一体どう言うつもりだ…」
「葡萄酒見たいな甘酸っぱい匂いするの…こんなキス、初めて♡」
「っ、貴女は今正気を失っていて…」
「そんな事ないよ、私はカルエゴくんを求めてるもの…ねぇお願い、もっと頂戴♡」
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くまのん - 最高すぎる‼‼続きがめちゃくちゃ楽しみです‼応援してます (4月7日 0時) (
レス) @page23 id: 333fed96b4 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 私逆ハー大好物なので嬉しいです！魔入間のキャラ全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってください！ (7月11日 18時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
スズメ - めちゃくちゃ好きです‼更新待っています！ (7月9日 21時) (レス) id: 333fed96b4 (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - え、、最高好きです、、続き楽しみにしてますっ！頑張ってください！！ (2023年3月30日 4時) (レス) id: d3fb5e7475 (このIDを非表示/違反報告)
シャルネ(プロフ) - もう最高すぎて、、これからも応援しています！ (2023年3月18日 9時) (レス) @page17 id: 22dcb2cbb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼空 | 作成日時：2023年2月16日 11時
