某有名な青狸がここでお助けキャラになるとは。 ページ7
図書館で入荷した本を無詠唱で浮かせて片付けて行く。小さな生徒さんは手が届かない為ここでは翼を使って飛んでも構わない事になっているし、全ての本は私の魔術で重力操作をしてあるから羽のように軽い。上段の本が落ちて他の生徒さんが怪我をする心配もない。
圧迫して蔵書整理と言う真似もしたくない、捨てる何て勿体ない。この図書館は金銀財宝に勝る程の宝庫だろう…学生時代、図書師団にいた時の話しだ。生徒や教論と定期的な蔵書整理を行う姿を目の当たりにしてしまい嘆いた。これは由々しき事態である、どの本もちゃんと丁寧に扱われており汚れや傷みもない。年代物でも魔術で護られているからだろう…そんな本を捨てる？正気の沙汰じゃない、しかし新しい本は入荷し続けるし、入れる場所がないなら心苦しいがそれも致し方ない事だと言われてしまい……良し、新しい魔術を作るか。と言う無謀な挑戦を始めたのだ。
図書館で一人策を練る、魔術はイメージである。出来るなら扉があって収納出来るような本棚か、隠し扉があり別の図書館に繋がる部屋を作るのが最適だろう。但し後者だと費用は勿論、後から先生に何て言われるか…では前者を応用して、収納棚へ魔術を施し幅を広く取って沢山置けるように調整するか、取り出した本だけが元の大きさに戻るように魔術を掛けるか…
「何がなんでも捨てたくない」
全く持って努力の才能の無駄遣いだと言われてしまったが、私にとってそれ程までに大切な本だった。あの初使い魔の召喚の儀式で現れた青狸が頭を過ぎる…助けて、ドラ〇も〜ん！な気分だ。
あんなこといいな、できたらいいな。あんな夢、こんな夢いっぱいあるけど…みんなみんなみんな、叶えてくれる。ふしぎなポッケで、叶えてくれる…
「そーらを自由に飛びたいな、はい。タケコプター……例えば、あればかなり便利な魔具で作れないのかな。不思議なポッケ。四次元ポケット…」
片付けがとっても面倒くさい…沢山の荷物を持ち歩きたくない。だったここから出せば良いじゃない。というあの四次元ポケット…ハリーポ〇ターでも出て来たよね、巾着袋の中に手を突っ込んでポーションを取り出してロンを助けたりとか作中にもあったものね。
「あれさえあれば無限に本が収納出来るし…余り馴染みのない魔界にも魔具が流行るかも知れない」
そうと決まれば即行動、魔具研究師団に相談して見ようと図書館を飛び出した私…そして現在改良に改良を重ね今手元に某有名な四次元ポケットがある。
たった一日で推しが『忠犬』見たいになった２→←たった一日で推しが『忠犬』見たいになった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 640人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
akithin.(プロフ) - 凄く面白かったです！更新楽しみにしています！ (4月28日 2時) (
レス) id: 99ff633255 (このIDを非表示/違反報告)
72 - 久しぶりの更新楽しみにしてました！！体調に気をつけて頑張ってください (3月29日 16時) (レス) id: 3801a7866d (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - とても面白くて読みやすかったです！最近更新されていませんが続きを楽しにみ待っています！！ (2023年4月9日 22時) (レス) id: d3fb5e7475 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - すみませんがもう更新はされないのでしょうか？ (2023年3月26日 0時) (レス) @page29 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
サラン(プロフ) - イポス先生の出番！！いつも更新ありがとうございます！！ (2023年2月21日 21時) (レス) @page28 id: 61588fc94f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼空 | 作成日時：2023年2月6日 9時
