バブみのあるお姉様に転生したなら推しを甘やかしたい２

たった一日で推しが『忠犬』見たいになった。 ページ6

「A先生、本日はどのようなご予定ですか？」
「え、ぇっと…そう、ですね…？」

たった一日で推しが忠犬(アズくん)見たいになった件について。それにしてもイフリート先生…飲み込みがとてつもなく早いから、教えても直ぐに出来てしまうのだ。学校の書類作成や警備体制に付いても説明すれば一瞬で理解して貰えたし…これ私が教育係で良いのかな。忙しい身なのは分かるが…カルエゴくんやシチロウくん、ダリくんの方が良いのでは。と心配になる。

「……ごめんなさい、イフリート先生には私じゃ物足りないですよね」
「えっ…いえ！そんな！寧ろ丁寧に説明して頂けてとても分かり易いですし！」
「そう言って貰えると嬉しいです…」

でも気を遣われているのも分かるから余計に申し訳なさが募るのだ。うん…昔から分かっていた事だけれど、私の周りって…いや、このバビルスの教師陣って天才が多過ぎる。努力家な凡才の私には追い付けない領域であるが……その事で悩み言葉を漏らせば、毎回カルエゴくんやシチロウくんから凄い目で見られ「お前/君がそれを言うな」と言われてしまうから大変解せない。

「うーん…そうですね、イフリート先生は警備教師ですので定期的な巡回をお願い出来ますか？」
「畏まりました、行って参りますっ！」

忠犬(アズくん)見たいな口調でイフリート先生は職員室を飛び出して行く、推しのキラキラした笑顔はとても可愛くて眩しい為目がチカチカするも何とか撫で回したい衝動を耐えた。がしかしだ…ここまで懐かれる記憶が全くない。たった一日だ、心境の変化で一体何があったの？心を通わせるどころか昨日何て会話すら成り立ってなかったよね？

「うん…取り敢えず忠犬なイフリート先生も大変可愛いから良いか」
「良くはないだろう……お前、また新たな悪魔を誑し込んだのか」
「誑し込むとは失礼な…」

私だってまさかこうなるとは思わなかったのに…苦笑いでコーヒーの入ったマグカップを差し出してくるカルエゴくんからお礼を言い受け取った。

「お前は昔から悪魔(人)誑しなところがあるからな…」
「私としては、そんなつもりもなかったんですけれどね…」

どれだけつっけんどんな悪魔(ひと)でもいつの間にか気を許してしまうと言うのだから不思議な話しだ。教育係以外にも司書教論の仕事もある為、そちらの仕事にも取り掛かる。

「でもイフリート先生と仲良くなれて嬉しいから良かったです」
「お前本当にそう言うところだぞ」

某有名な青狸がここでお助けキャラになるとは。→←推しが私に対して敵意剥き出し何ですが５

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