バブみのあるお姉様に転生したなら推しを甘やかしたい２

推しに愛でられるのは嬉しいがこれは違う３ ページ28

「ご迷惑をお掛け致しますが、宜しくお願いします」
「いえ、そんな…こちらこそ至らない点も多々あるかと思いますが、ご指導ご鞭撻の程宜しくお願い致します」

ひぇ、真面目くんだ！またタイプが別の推しに驚きを隠せずにいた。だってイフリート先生は生意気な忠犬だし、ツムルくんは全力オタクの甘えん坊、マーチくんは癒しの強い弟後輩属性だもの。年下の子でここまでしっかり者の子は初めて出会ったかも知れない。放心状態の私を気遣い柔らかな笑みを浮かべ首を傾げたイポス先生に対して思う事…デロデロになるまで甘やかし可愛がりたいと言う気持ち、そしてこの美人さんの表情を崩して恥らわせたいと言う想い。年下は素直に年上へ甘えなさい…そんな感情が湧き上がる。

「と言う訳で、人形の家を用意したので今日はここで生活して下さいね！」
「ダンタリオン先生…楽しんでますね」
「あはは、バレちゃった？」

シルバニアファミリーの家をどこからともなく出して来たダリくんを睨むも順応能力が異様に高い私はベッドに腰掛けて見る。意外と柔らかくて驚いたが、私は借りぐらしのアリエッティかっ！

「いやぁ…適応能力が高いね」
「これ、全て大きさを縮めてますよね？」
「流石は女公爵様。分かるんだ？やっぱり君が扱う物は安物だと困るかと思ってね…その家具はアンティークの年代物だし、皿やカップも拘って見たんだよ？ちゃんと台所や勿論、お風呂も使えるし服も縮めてクローゼットに閉まって置いたから自分の家のように寛いで貰って？」

いや、気遣うところ違くない？後、周りも驚きながら見下ろさないで欲しいし無言でス魔ホの撮影会をしないで。えぇい！写真の料金を取るぞ！あっ、ちょっ！ツムルくんは全力で課金しなくて良いから！ねぇ！冗談だから！兎に角、無言で札束を押し付けて来るの止めてくれっ！！

ーーー

「ふぅ、どっと疲れたわ…」
「A先生、お疲れ様です」

小さなモデルハウスを抱き抱えたイポス先生に連れられて、図書館へ来た私。廊下を通り過ぎれば生徒から二度見されてイポス先生に話し掛ける生徒いたりと様々な反応をされた。

「あの、本当にごめんなさい…」
「いえ、謝らないで下さい。何かお手伝いする事はありますか？」
「生徒さんが開いた禁書について調べたくてですね、解除方法もあるでしょうし…」
「誰にも触れられないよう直ぐに隠した禁書ですか…」
「私も未だ内容を読めていないので…流石にずっとこの姿のままではないとは思いますが」

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