やっぱり元担任である推しに甘えてしまう２ ページ21
「慣れない事が多かったからかな、顔が火照ってる。少し疲れが溜まっているのかもね…」
「でも毎日が驚きの連続でとても楽しいですよ…」
「うん、そう言ってくれるなら良かった…Aさん、起きられそうかな？」
「はい、何とか…」
身体を起こすも、いつも以上に酷い悪周期で目が回る。何時もなら無心で料理を作れば発散出来るが、仕事をし過ぎたせいかそれすら手に付かない。本も読みたいのに手が伸びない…見たいな状態で、これ相当酷いかも知れないな…とダリくんに言われて漸く今更ながらに実感が湧いて来たのだ。
「これは一人で帰れそうにないね」
「すみません…」
「いや、謝る事じゃないよ。悪周期は誰にだって起こりうる事だから…」
それでも自己管理すら出来ないのは社会人、成人済みの悪魔としてはどうかと思う。不規則だったとしても体調の変化には気付けたかも知れない。嫌な方に考えてしまいションボリする私へダリくんは頭を撫でて微笑む。
「あのね、Aさんは昔から周りに頼らず何でも一人で出来てしまう子だったから…元担任の僕から言えばもう少し甘える事を覚えた方が良いかも知れないね？」
「いやだけど…今だって充分、ご迷惑をお掛けしていますし…」
「これくらいは迷惑にならないよ、言っただろう？僕は君に頼られて嬉しいって…好いた
「……えっ？」
聞き間違いかとダリくんを見上げれば、普段見るヘラヘラした顔ではなく妖しく口角を上げている。私を弄り揶揄う為の台詞ではないのが易々と分かってしまう。
「聴き逃してくれても構わない」
「きき、のがす…？」
「今の君ならすんなり堕ちてくれそうな気がするけど、弱っているところを漬け込むのは…後から君の騎士に叱られてしまうからね」
君の騎士は沢山いて、全員が過保護だからさ…まぁ僕も含めて何だけどね？と先程の蠱惑的な笑みではなく、茶目っ気に告げてヘラヘラとした笑みを浮かべるから心臓が嫌な意味で高鳴った。優しさでまだ逃げ道を作ってくれるダリくんに小さくお礼を言い、気まずさから視線を泳がせる。
「さてと…Aさん、少し嫌かも知れないけれど少し失礼するよ」
「えっ、ひゃっ…！？」
有無を言わさない態度で、引き寄せて横抱きに抱えたダリくんに驚く。
やっぱり元担任である推しに甘えてしまう３→←やっぱり元担任である推しに甘えてしまう。
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akithin.(プロフ) - 凄く面白かったです！更新楽しみにしています！ (4月28日 2時) (
レス) id: 99ff633255 (このIDを非表示/違反報告)
72 - 久しぶりの更新楽しみにしてました！！体調に気をつけて頑張ってください (3月29日 16時) (レス) id: 3801a7866d (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - とても面白くて読みやすかったです！最近更新されていませんが続きを楽しにみ待っています！！ (2023年4月9日 22時) (レス) id: d3fb5e7475 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - すみませんがもう更新はされないのでしょうか？ (2023年3月26日 0時) (レス) @page29 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
サラン(プロフ) - イポス先生の出番！！いつも更新ありがとうございます！！ (2023年2月21日 21時) (レス) @page28 id: 61588fc94f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼空 | 作成日時：2023年2月6日 9時
