やっぱり元担任である推しに甘えてしまう。 ページ20
イフリート先生も仕事に慣れて来て…と言うより、最初から全く手伝った記憶もないんだけれど。何はともあれ楽しい毎日を過ごしてはいる。
「気持ち悪い…」
これ、悪周期が近いのかも知れない。生理痛見たいな怠さと苛立ち、眠気はそれと似た症状だと言える。司書教論専用の休憩室で横になり目を閉じた私は、全く動けそうにない為ため息を吐いた。本当なら図書館の本を借りて未だ返却していない生徒さんへ直接話しを聞きに行きたかったんだが…
あぁ…この怠さは、前世の記憶を思い出して寝込んだ時と似ているかも知れない。あの時はいつも周りに
私は縋る想いで連絡を入れた。昔からずっと…弱さを見せられる彼の声は酷く安心出来たからだ、職員室で仕事をしていたであろう彼はヘラヘラした声で「珍しいですね、どうしましたか?」と柔らかな口調で告げる。そんなダリくんの声に安心した私は涙声で「ダリくん…辛い…」と呟いたのだ。
「!…今どこにいますか?図書館の休憩室、はい…なるほど悪周期で。分かりました…迎えに行きますね。えぇ…お辛いでしょうが、もう暫くお待ち下さい。うん…大丈夫だよ。直ぐに向かうからね」
「ダリ先生、私も一緒に…」
「カルエゴ先生は今から授業ですよね、A先生は僕が迎えに行きますよ」
「いや、ですが…」
「彼女、強くてしっかりしているように見えますけど…案外脆くて弱いんですよ。ましてや内心ライバル視していたカルエゴ先生には、見られたくないんじゃないかな…」
ダリはカルエゴへ牽制する、あからさまな【お前は来なくて良い、彼女は自分を選んだのだから】と言う遠回しな台詞にカルエゴは言葉を失う。立ち去るダリを追い掛ける事も出来ず、カルエゴはAの弱さを今初めて知り酷くモヤモヤしたのだ。
ーーー
「Aさん、来たよ…大丈夫かい?」
「だり、くんっ…ごめんなさい、忙しい身なのに…」
「構わないよ、寧ろ誰でなく僕を頼ってくれたのは喜ばしいよ…」
「可愛い元生徒に甘えられるのは嬉しいからね?それで体調の変化とかあるかな?教師寮まで帰れそう?送って行こうか?」とベッドの隣にある椅子へ腰掛けて、触れても構わないかを尋ねて来る。頷いた私の頬に手を添えればダリくんは眉を下げて「熱っぽいね」と呟いた。
やっぱり元担任である推しに甘えてしまう2→←【※百合】後輩の推しが私を陥落させようとして来る。
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akithin.(プロフ) - 凄く面白かったです!更新楽しみにしています! (4月28日 2時) (レス) id: 99ff633255 (このIDを非表示/違反報告)
72 - 久しぶりの更新楽しみにしてました!!体調に気をつけて頑張ってください (3月29日 16時) (レス) id: 3801a7866d (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - とても面白くて読みやすかったです!最近更新されていませんが続きを楽しにみ待っています!! (2023年4月9日 22時) (レス) id: d3fb5e7475 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - すみませんがもう更新はされないのでしょうか? (2023年3月26日 0時) (レス) @page29 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
サラン(プロフ) - イポス先生の出番!!いつも更新ありがとうございます!! (2023年2月21日 21時) (レス) @page28 id: 61588fc94f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼空 | 作成日時:2023年2月6日 9時