推しとラッキースケベ展開とか求めてない２ ページ24
妖しく煌めく紫色の炎が夜の薄暗い雰囲気でも良く映える。綺麗だとぼんやりその尻尾を見つめていれば火がついている煙草を自身の炎で消し炭にしてしまった彼、イフリート先生がこちらへと近付いて来る。
「A先生、どうしてこんなところに。悪周期で体調が悪く寝込んでいたとダリ先生からお聞きしたんですが…」
「……いえ、シャワーだけでも浴びたくて」
「なるほど。ただ…それなら僕に言って下されば良かったものを…」
「流石に誰かを起こしてまでは申し訳ないですし、まさかまだ起きている方がいるとは思わず…」
「あぁ…僕は目が覚めてしまって、その様子ですとA先生も同じですよね」
「えぇ…そうなんです」
目が覚めると中々寝付けませんよね、と顔を見合わせて微笑む。イフリート先生はこちらを見下ろしてじっと私の顔を観察する、居心地が悪くて恐る恐る小首を傾げて「あの…何か？」と告げれば、途端我に返った様子で顔を背けてしまった。口元を隠してはいるが、頬や耳は赤い。
「すみません…普段のA先生より、何て言うか…幼く見えたものですから」
「それはいつも化粧をしていますし……ですので余り見ないで頂けると助かります。家族以外にすっぴんを晒す事がないため…流石に恥ずかしいですから」
だって誰もいないと思い、どすっぴんで脱衣場から出て来たところをイフリート先生に見られ鉢合わせするとは思わなかったんだもの…恥ずかしさから頬を赤らめて両手で押さえればまたも私を眺めるイフリート先生の姿がある。
「……うっ可愛い」
「こらっ…年上を揶揄わないの」
「すみません、つい口から漏れ出てしまいました」
でも本当に、貴女が可愛らしいのは変わりありませんよ？と悪戯っ子のような笑みを浮かべるイフリート先生に弄られているなと内心苦笑いで一応お礼を言って置く。
「それにしても…何だか無防備なA先生はどこか新鮮で危なっかしく見えますよ？それって、ネグリジェですよね…そんな格好で彷徨いていたら襲われても文句も言えませんが？」
「ふふっ…襲うような方はこの教師寮にはいませんからね？」
「あれ、随分と信用されていますね…僕はA先生とでしたら大歓迎ですし、どうこうなりたいくらいですよ？何でしたら今からでもお持ち帰りしたいくらいなのに？」
シルク生地のネグリジェから覗く色白の肌が淡い月明かりに良く映えた。そっと私の手の甲を持ち上げた彼は口付けを落としてうっそりと笑う。
「連れ去りたくなるな」
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akithin.(プロフ) - 凄く面白かったです！更新楽しみにしています！ (4月28日 2時) (
レス) id: 99ff633255 (このIDを非表示/違反報告)
72 - 久しぶりの更新楽しみにしてました！！体調に気をつけて頑張ってください (3月29日 16時) (レス) id: 3801a7866d (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - とても面白くて読みやすかったです！最近更新されていませんが続きを楽しにみ待っています！！ (2023年4月9日 22時) (レス) id: d3fb5e7475 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - すみませんがもう更新はされないのでしょうか？ (2023年3月26日 0時) (レス) @page29 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
サラン(プロフ) - イポス先生の出番！！いつも更新ありがとうございます！！ (2023年2月21日 21時) (レス) @page28 id: 61588fc94f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼空 | 作成日時：2023年2月6日 9時
