推しに先輩呼びされていたり。 ページ15
図書館で本を整理し終え、禁書には生徒さんが気軽に触れないように保護魔術を掛けていた最中…こちらに近付く青年が一人。そしてひょっこりと顔を出して話し掛けて来た。
「A先輩、今構いませんか」
「あら…マルバス先生、どうしました？」
「あっ、すみません…また癖で、先輩呼びを…」
「ふふ、大丈夫ですよ？だって仕方ありませんもの…マルちゃんの弟くん何ですからね？」
マーチくんは私が唯一素を見せられるお友達のマルちゃんの弟くんであり、学生時代からの知り合いで良く話しをしていた。私と働きたいが為、学校の教師になったと告げられた時は心がとってもキュンと来たものだ。推しが可愛くて撫で回しちゃったよね…普通の見ず知らずの相手からそんな事を告げられたら気持ち悪いと思うが、マーチくんは別である。マルちゃんの弟で、私の可愛い後輩だからだ。
「今生徒さんも授業中ですし、二人きりの時は先輩呼びでも構いませんよ？」
「……すみません、助かります」
「それでご要件は？」
「折り入ってご相談が…」
「えぇ、その様子ですと少し話しが長くなりそうですね…何でしたら魔茶を飲みながら休憩致しませんか？」
図書館から隣の休憩室で魔茶を作りマーチくんへ手渡す。イフリート先生やツムルくん、イポス先生は同期で入って来てはいるが、マーチくんだってまだ若手教師で日が浅いものね…不安になる事も勿論あるだろう。
「それで、私に何か？」
「……カルエゴ先生の事で」
「あぁ…なるほど」
相性が悪いと言うか…マーチくんは気弱な性格で怖がったり慌てたりする姿が多く見られる。威圧的なカルエゴくんを怖がるのは致し方ない話しで、ただ無理に好きになれとは私も言えないかなぁ…私達は大人だし
「何か苦情でもありました？例えば、生徒さん達からナベリウス先生は陰湿な上に横暴だとか…」
「一言一句間違いのない解答で驚いています…」
「それをナベリウス先生に伝えたら良いんですか？でもあの人がそれを聞いて優しくなるとは思えないけれど…」
「確かに…」
「まあ、生徒さんを想っての行動でもあるから……あるよね？」
「すみません、僕にはお答え出来ません…」
推しに先輩呼びされていたり２→←推しから同担拒否のガチ恋勢だと告白された４
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72 - 久しぶりの更新楽しみにしてました！！体調に気をつけて頑張ってください (3月29日 16時) (
レス) id: 3801a7866d (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - とても面白くて読みやすかったです！最近更新されていませんが続きを楽しにみ待っています！！ (2023年4月9日 22時) (レス) id: d3fb5e7475 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - すみませんがもう更新はされないのでしょうか？ (2023年3月26日 0時) (レス) @page29 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
サラン(プロフ) - イポス先生の出番！！いつも更新ありがとうございます！！ (2023年2月21日 21時) (レス) @page28 id: 61588fc94f (このIDを非表示/違反報告)
紅 - いくらでも待ちます!!!!!! (2023年2月13日 17時) (レス) @page23 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼空 | 作成日時：2023年2月6日 9時
