一悶着と新たな推し２ ページ14
「噂で？」
「噂で…」
絶対に無理がある、貴族会で話していたのを耳にしたと言った方がまだマシだった気がする、とダリ先生から視線を泳がせた。すると吹き出すように笑いケラケラと可笑しそうに口角を上げている。
「うん…分かった。今はそれで信じるよ」
「すみません…」
これ、嘘なのバレてますね。【今は】と言ってるし…だからと言って前世この世界は漫画であり推しの一人でした。とは言えないじゃないか…頭の可笑しい悪魔だと思われるのはしんどい、そこまで鋼の精神を持っていないものね。
「改めまして、ダンタリオン・ダリと申します。かの有名なA嬢にお会い出来て光栄です」
「！…こちらこそ、名乗らずに申し訳ありません。助けて頂いてありがとうございます」
私は…と自己紹介し角、牙を隠してカーテシーを行う。普通の貴族社会では主催者側は別であるが、よほど親しくない限り目下から目上に声を掛けるのは避けるのがマナーとされている。ここは魔入間の世界、逆にそう言うのはあるようでない…曖昧なところではある。先程貴族の中でも有名なカルエゴくんに話し掛けていたのは貴族階級が下の者だったし何なら私の家系も公爵である。そんな悪魔が隣にいるのに、会話を遮断し話し掛ける度胸は通常の貴族社会だったとしたら心臓に毛が生えているくらいの暴挙だろう。私やカルエゴくんが咎め怒らなかったから良かったものの、普通ならば不敬罪に当たり親同行で謝罪しなければいけない程だった。
まぁ、結局変な男に言い寄られそんな些細な事は頭から全て吹っ飛んでしまったが…未だ別の少女からダンスを申し込まれ断れずのカルエゴくんをバルコニーからチラリと覗き見て小さく笑う。完全に沼にハマってしまった末路である…一人の少女と踊ったならば「次は私とっ！」「ちょっと私が先に並んでいたのよ！」「カルエゴ様！思い出作りにお願い致しますわ！」と列をなしている。淑女たるもの落ち着きのある行動を心掛けたいなと、何とも言えない気持ちのままぼんやりとその光景を眺めた。漫画ではカルエゴくんが落ち着きのある物静かな女性が異性のタイプだと書いてあったが、あれを見れば納得してしまう。女性陣の圧が凄い…やっぱり悪魔だからかな？グイグイ行く肉食系女子が多いのだろう。
「君の婚約者は大変モテるんだ？」
「元、婚約者ですよ？でも、そうですね…カルエゴ様は私には勿体ない方です」
「……ふーん。君程の女性にそう言わせる彼って相当何だろうねぇ？」
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蒼空(プロフ) - 子銀さん» そう仰って頂けると大変ありがたいです😭分かります…私もごっちゃになる場合がありますので、また可笑しなところがあればご報告して頂けると嬉しいです！これからも頑張ります❤🥳 (2023年2月3日 23時) (
レス) id: 20a6d91668 (このIDを非表示/違反報告)
子銀 - 全然大丈夫ですよ(＊´ ∨｀)「魔入りました！入間くん」は、名前表記が「苗字・名前」なので混乱しやすいですよね。私も最初はどちらが名前か分からなかったので大丈夫ですよ。とても面白くて、いつも拝見しております。これからも応援しています。 (2023年2月3日 22時) (レス) @page40 id: db01bfa191 (このIDを非表示/違反報告)
蒼空(プロフ) - 子銀さん» うわぁ！申し訳ございません！子銀様の仰った通りだと気付き直させて頂きました😭ありがとうございます！これからも宜しくお願い致します🙇♀️😊 (2023年2月3日 21時) (レス) id: 20a6d91668 (このIDを非表示/違反報告)
子銀 - ずっと気になっていたのですが、マルバスは苗字だと思います。親戚にマルバス・f・ヤバシがいるのでマルバス・マルではないでしょうか？間違っていたら申し訳ございません。 (2023年2月3日 19時) (レス) @page40 id: db01bfa191 (このIDを非表示/違反報告)
蒼空(プロフ) - 読者さん» 感想ありがとうございます❤読者様でも分かりやすく馴染み深いキャラクターとなるとやっぱりピカチュウが無難かなぁ…と？これからよ頑張ります🥳 (2023年1月31日 8時) (レス) id: 20a6d91668 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼空 | 作成日時：2023年1月25日 6時
