第四十九節 ページ11
地獄の鬼ごっこが私の任意無しに勝手に行われ始めてから早十分。今私はカルデアの長い長い廊下を全力で走り抜けていた。
何で疲れて帰って来てからこんなレイシフトよりも体力が無くなることをしなければならないのか。理由は簡単。
半裸で後ろから猛スピードで追い掛けて来る英雄王が居るからだ。しかもふはははは！！と高笑いしながら。
いい加減諦めてもらってもいいかな。私もう寝たいんですけど。こんなことしてる場合じゃないんだよ。お願いだよ。
そんな私達の鬼ごっこのせいで、他のサーヴァント達が何事かと廊下に集まり始める。中にはどちらが勝つか勝手に賭けている者、ヤジを飛ばす者も。なんなんだお前ら。私は勝手に試合観戦みたいなノリを頼んでるわけじゃないんだ。寧ろ止めて欲しいんだ、誰かマスターかマスター過保護組かオカンを呼んでこい！！
「我が半身よ！我の玉体が素晴らしいが故に直視出来ぬなぞ愛いことをするでないか！」
「そんなこと一言も言っとらんわ！！！ああああ、我に近寄るな我が半身！！！」
周りに気を取られている内にいつの間にか英雄王との距離は縮まっていた。ああああああすぐ後ろに半裸が、半裸が居る！！誰か助けて！！
後ろが怖くてさっきよりも走るスピードをぐんと上げる。ああこれ英雄王の霊基だからここまで出来るんだなと現在追いかけられている最中というのに変にこの運動能力に納得してしまった。いやだって英雄王の霊基だからこそ今ここまで逃げられているんだよ。そうじゃなきゃ今頃もう捕まっていた。うわーい英雄王の霊基万歳ー。
「うわぁ！？セイバーギル、何してるの！？」
「な、何故廊下を走ってるのでしょう……？」
「ん、雑種共ではないか！」
たくさん廊下を駆け回り、もう逃げるのが面倒になっていた時、廊下で談笑しながら歩くマスターとマシュに遭遇した。あ、これは運が良いよ私。マスターに止めてもらおう！
「向こうを見れば直ぐ分かるだろうよ」
走りながら不思議そうに首を傾げ合う二人にそう言えば、二人は仲良く私が来た方向をじっと見つめ、顔を思いっきり顰めた。
「言いたいことぐらいは分かるであろうな？」
「うん、分かったよ、任せて」
顔を顰めながらぐっ、と指を立てたマスター。その横でマシュは武装をし、何時でも殴れるよう盾を構えた。
「令呪をもって命じる＿ギルガメッシュ、そこで止まれ！！！」
「なっ！？」
あ、これ勝ちましたわ。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
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おみくじ結果は「末凶」でした！
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暁月琥珀 - 続きがみたいです、、、！！！ (10月25日 12時) (
レス) @page16 id: 07fe1f8faa (このIDを非表示/違反報告)
きゅうり - とても大好きです!!!!!もう更新はしゃはらへんのですか？ (2023年4月17日 1時) (レス) id: bfccae0caf (このIDを非表示/違反報告)
蓮城瑠夏(プロフ) - 一気読みさせていただきました！！にょたギルサイコー！！更新お待ちしております！！！！！！！ (2023年2月19日 10時) (レス) @page16 id: 5600ed0ad1 (このIDを非表示/違反報告)
弱小なイカ(プロフ) - コメント失礼します。素敵な作品ですね！キャラの口調も丁寧に再現されていてとても読みやすいです。今後の展開がますます気になります！更新楽しみにしておりますね！作者様も無理のないペースで頑張って下さい！ (2022年4月28日 7時) (レス) id: b0ea0b2876 (このIDを非表示/違反報告)
アウル(プロフ) - すき…更新頑張ってください。 (2021年6月11日 11時) (レス) id: 33561a1a70 (このIDを非表示/違反報告)
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