あの子と言う花SECOND 【実/況/者/小/説】 (ページ42)

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実況者の日常？６５ページ42

美咲side

光が消えると同時に私は目を覚ました。

キ「美咲、良かった！！！」

そう言ってキヨは私に抱きついてきた。

『あああああああ！！！！！ごめんなさい！！！許して！！死ぬから！！もう止めて！！！！』

キ「美咲？どうしたんだ…？」

私はベットから起き上がり、身を埋めた。

私はまた刺されてしまうと思い、必死に泣き叫んだ。

でも、キヨは私を刺す気配がない。

私を油断させるため？それとも私を自ら死ぬ選択に導くため？

『私を殺すの？なら早く殺してよ…』

キ「えっと、何か変な夢でも見たのか？」

『ゆ、夢？』

キ「ああ、美咲病院の一回で倒れてたんだ。それで此処で一旦意識を取り戻すまで待ってた」

『う、嘘…私を恨んでるよね？私のせいで…人生が滅茶苦茶になっちゃったんでしょ？！』

私は怒鳴った。

すると、キヨは私を優しく抱きしめてくれた。

キ「俺はそんなこと一度も思ったことはない。美咲といるようになってから笑顔が絶えなくなった」

『嘘だよ…私が生きてるからキヨにも気を遣わせて、苦しい思いさせて！！』

キ「美咲落ち着け」

『私が生まれたから！！私なんか死んじゃえばいいんだ！！生まれなければ良かったんだ！！！』

看「美咲さん！！抗うつ剤飲みましたか！？」

キ「…え？抗うつ剤？ってことは…美咲は」

『あああああ！！！言わないで！！！やだ！！キヨに知られたくない！！』

看「！もしかして、美咲さんご家族にお話しされてなかったんですか！？」

キ「今、初めて聞きました」

『やだ！言わないで！！！見放されたくないの！！！私を一人にしないで！！！！！』

看「えっと、旦那様でよろしいですか？」

キ「はい」

看「ではあちらのナースステーションに行きましょう」

『やだ！！！待って！！！置いてかないで！！！！キヨ！！！！待って！！！』

キ「ごめんな美咲…すぐ戻ってくるから、な？」

『！！ダメ！！待って！！！』

キ「ごめん、ごめんな…」

『やだああああああああああ！！！！！』

そう叫んでもキヨは止まらなかった。

キヨの背中が遠のいていく。

キヨが…死んじゃう。

あの日言われた言葉と一緒。

ポッキー君とみやゆう君が死んだあの日に二人から全く同じことを言われた。

『あ…ああ……キヨも…失っちゃうの……？』

一人残された病室で私はただ泣き叫んでいた。