あの子と言う花SECOND 【実/況/者/小/説】 (ページ23)

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実況者の日常５３ページ23

美咲side

「ねえ、あの首掴んだ子、前君が虐めてたんだよ。きっと仕返しに来たんだ」

え…？

私のせいで、紫さんに迷惑を掛けて、その子に悲しい思いをさせて…

『最低だ…！！』

紫「え？サ、サーちゃん？最近変だよ…？」

キ「美咲？どうしたんだ？」

私は目から何かが出てきた。

『あ…うああ……痛い…う…痛いよ…心…痛い…喉……苦じい…』

レ「美咲さん、何か悲しいんか？」

紫「それとも、少し思い出した？」

『思い…出して……ない…胸が……苦しい……痛い』

キ「取り合えず落ち着け、な？」

そう言ってキヨさんは私を前から抱きしめ、背中を擦ってくれる。

『私、が…皆を……苦しめて…るからあ…私が…いけないんだ…』

勝手に口が動く。

苦しめてるって何だろう…

紫「そんなことないよ、サーちゃん。今の気持ち、変えられる？」

『う、うん…ごめ、ん』

私はそう言って、涙を拭った。

キ「じゃあ立つぞ」

キヨさんが私を立たせてくれた。

『皆さん、ごめんなさい…でも、私が…前虐めｔ、んぐッ！！』

急に口が開けなくなった。

どうして…？

「その話はみんなの前でシナイデ」

ポッキーさんはいつもより、低く怖い声で言う。

ごめんなさい。

私は謝る。

ヒ「だ、大丈夫？」

『はい。すみません』

牛「じゃあ何するか決めようぜ」

ガ「おっけー」

キ「美咲は何したい？」

『え？えっと…』

フ「キヨ、まだ美咲さんに選択を委ねるのはどうかと…」

『あ、大丈夫です！私、ここら辺を見たいです！』

紫「いいんじゃない？じゃあ歩く？」

鬱「いや、近くに自転車借りられる所があるから借りよ」

紫「いいよ」

自転車？

キ「美咲！俺と一緒に自転車乗ろうぜ！」

『あの…自転車って何ですか？』

キ「あー…取り合えずついてきて！後で教えるから！」

『あ、はい！』

紫「キヨ、サーちゃんの面倒見たいの？」

キ「め、面倒見たいっていうか、一緒に居たいだけだよ…」

最後の方は声が小さかったけどちゃんと聞こえた。

褒められてるのかな？

『えっと、ありがとうございます？』

紫「何もお礼言わなくていいよ、キヨには」

キ「はあ！？俺にはってなんだよ俺にはって！！」

『(*´艸`*)』

私は声には出さなかったけど、二人のやり取りが面白くて笑ってしまった。

キ「か、可愛い…」

紫「きもっ！」

『可愛い？』

キ「あ、気にしなくていいよ…」

『？』

よく分からないな…

私たちはそのまま自転車をレンタルしに行った。