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夢・美咲の気持ち ページ40

美咲side

死にたい、死にたい死にたい死にたい。

もう何もかも捨てて消えてしまいたい。

私が生きていても何もいいことは無い。

それどころか私のせいでたくさんの人が悲しむ。

私のせいで、私のせいで、私の…せいで…

キ「そうだよ、お前のせいだよ」

『え…?キヨ?』

キ「お前さえ居なければこんな苦しい思いをすることはなかった!!」

『ごめんなさい!私のせいだから!その手に持ってるものを置いて!』

キヨの手に握られていたのは包丁だった。

來「お母さんのせいで私出来損ないってバカにされるんだよ?」

『へ…?嘘でしょ…何で』

來「お母さんがお父さんと結婚したからでしょ!!!お父さんが違う人と結婚していればこんな思いをすることなんて無かったのに!!!」

『ごめんなさい!!!私が生まれたから!ごめんなさい!!ごめんなさい!!』

來香の手にも包丁が握られていた。

紫「ほんっと、うざいんだけど?そういうのやめてくれる?」

『ユー…ちゃん?どうしt』

紫「うぜえっつてんだろ!!さっさと死ねよゴミ以下が」

『ユーちゃ』

ユーちゃんの手にも包丁が握られ、ゆっくり近づいてくる。

紫「名前気安く呼ぶなこのクズが。てめえやんのか?」

『ごめんなさい…もう、許して…』

キ「は?マジで言ってる?自分の罪から逃げる気?」

『違』

來「何言ってるの?アンタのせいで私は!!苦しい思いしてんのに!!!」

『ごめんなさい』

紫「謝って済むようなことじゃねえんだよ。死んで償え!!!!」

そう言うとユーちゃんは包丁を振り上げ、私に向かって突進してくる。

私は目を瞑り、死ぬことを受け入れた。

もう早く死んでしまいたい。

その気持ちが恐怖と言う感情を殺した。

私は腹に包丁を刺された感覚を感じた。

死ぬときって案外苦しくないんだな、そう思えた。

だけど…

『…え…?』

私の腹からはただ血が溢れて痛みを感じるだけで、死ぬ気配は感じられない。

キ「何?俺らがそんな簡単にお前を楽にすると思う?」

『何…言ってるの?』

來「お前は一生死ねない地獄を思い知るんだよ」

そういうと、三人で私の体を刺し始めた。

『うがっ!…げほっごほっ!!…いだ……い…』

三人は私を見て笑ってる。

死にたいのに、死ねない。

苦しいのに、吐き出せない。

悲しいのに、涙も出ない。

そんな地獄に私は放り込まれたのだ。

「…さ……さき………美咲!!!」

私はその声と共に目の前が光った。

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作者名:-misaki- | 作成日時:2018年5月16日 17時

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