ラプラスの魔女 アップ ページ32
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4月下旬。
スタッフ「ただいまのシーンを持ちまして櫻井Aさん、クランクアップです！」
約1ヶ月間あった撮影が終わった。
翔「お疲れ様」
お兄ちゃんもその場にいて私に花束を渡して軽く抱きしめてくれた。
スタッフ「最後にお願いします」
A「はい。えーっと、お疲れ様です！東野さん原作でそして三池監督という豪華なチームにまさか私が出させてもらえると思わずお話が来たときは驚きました。お兄ちゃんとの共演はもう、正直緊張してました」
翔「全然そんな感じしなかった」
A「憧れて芸能界に入ったのでバラエティではないかっこいいお兄ちゃんを見てやっぱりすごいなって。毎回刺激のある撮影が出来て勉強になりました！」
本当に刺激のある1ヶ月だった。
監督にはたくさん教えてもらったし、チームの一体感とかすごかった。
ミステリーだったけどそこまで張り詰めた空気もなく、ゆるゆるでもなく。
ちょうどいい空間。
それはきっと座長であるお兄ちゃんの力だ。
スタッフ「お兄ちゃんからも一言もらっておく？」
翔「そうだなぁ。Aの芝居を生で見たのは初めてだったけど、実力派って言われてるだけあるなって感じました。俺の方がAに教えてもらったというか。仕事に対する姿勢がかっこよくて真面目で感動するくらい」
A「いやいや、そんなことないよ」
翔「でも現場にいるAの可愛い笑顔に俺はすごく救われて、久しぶりの映画の仕事だったけど落ち着いて出来たかなって思ってます。ありがとう」
お兄ちゃんはまた私を抱きしめて「これからも応援してるから」と声をかけてくれた。
こういうところずるいよなぁ。
スタッフ「この映画のDVD売れちゃうなぁ」
A「このクランクアップ映像も出るんですか？」
スタッフ「出しますよ！」
A「やだ！お兄ちゃんを褒めたやつ入れてほしくない！」
翔「何で！可愛いから入れておいてください！」
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作者名：ひーりん。
| 作成日時：2017年12月9日 18時
