あの国民的アイドルの妹は...。３ (ページ36)

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仕事だとわかっていてもページ36

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朝起きたら裕太がいる。

こんな素敵な朝があっていいのかな。

寝顔はすごく綺麗でつい見惚れちゃう。

だから私は自然と顔を近づけて裕太の唇にキスをしていた。

玉森「寝込み襲われたー」

A「わっ、起きてたの？」

玉森「今起きた。Aの唇柔らかいね」

私の唇を指で触りながら笑ってる。

かと思えばすぐ悲しそうな顔をして私に言うんだ。

玉森「この口にキスしちゃったら、たとえ演技でも夢中になるよね」

A「ヤキモチ、妬いてくれてるの？」

玉森「Aのことになるとダメみたいだわ」

裕太の大きい体に抱きしめられた私はその背中に腕を回した。

玉森「ガヤとの映画観れなかったらごめんね」

A「ふふ、観てよ。...あ、でもごめん。私も今やってる裕太の映画観てない」

玉森「観てよ！」

A「裕太のことになるとダメみたい」

仕事なのはわかってるのに裕太のことになると割り切れない。

だって、裕太の映画のヒロインはすごく綺麗で可愛い西内まりやちゃんだよ？

歌も上手くて演技も上手だと思うし、スタイルだってすごくいいし、女子の憧れのような存在だもんね。

玉森「同じだ」

A「うん、同じ」

でもお互い嫉妬してたのがなんか嬉しくて。

裕太の仕事の時間が来る間。
私達はずっと抱き合っていた。