初めて聞くワード ページ29
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それにしても...。
たっちゃんもいるし用事があるなんて言えない。
さっき帰るって言っちゃったから。
翔「何か用事あるの？」
A「ないけど...」
ましてや明日私は1日オフ。
仕事が早かったら早いのを理由にして帰ったりするんだけどそれも無理。
A「お兄ちゃん明日ライブなんだから備えて寝なよ。私も今日は疲れたから帰りたい」
翔「じゃあ、Aの家行く！」
それは勘弁してほしい。
あ、わかった。
とりあえずたっちゃんを帰らせたら用事があるって言えるんだよね。
お兄ちゃんがいれば私を置いて帰ってくれるから、本当に申し訳ないけど先に帰ってもらおう。
A「わかったよ。たっちゃん、私お兄ちゃんと帰ることにする」
た「あー...そうだね。わかった。お兄さん、お願いします」
翔「任せてください！」
本当にごめんね、たっちゃん。
いつかちゃんと言うから今は許して。
A「ってことで、お疲れさまでした」
翔「いやいや！なんで？」
A「私今日用事があるの！」
翔「さっきないって言った！」
A「もぉ...、わかった。この際ちゃんと言うけど。私、今日彼氏とデート」
...あ、お兄ちゃん固まった。
きっと、初めて私の口から聞く"彼氏"というワードにびっくりしたんだ。
A「大野さん、相葉さん、二宮さん、松本さん。無事ちゃんと相手に言えました。ありがとうございました！お先に失礼します」
たっちゃんがいないことを確認して楽屋を出た私はタクシーで家に帰った。
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作者名：ひーりん。
| 作成日時：2016年12月24日 0時
