あの日の嘘と優しさと 3 (ページ23)

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大「………。」

付いてこなければよかった……、と

めちゃくちゃ
めっちゃくちゃ後悔……をした。

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いっその事この場からすぐに
走り去ってしまいたかった……

のに、

なんで人ってさ、

考えと行動が
伴わないときがあるんだろ。

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俺の姿に微塵も反応しないセンセーの

俯いた顔を眺めながら

あっさり前を通り過ぎて行く姿、に

俺はただ時間が経過するのをじっと待った。

だってあんな状態では
待っているしか出来なかったから。

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そんな風に

目の前で繰り広げられた出来事は

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いくら時間が経過しても

いくら違うことを考えてみようと思っても

この、バカな頭から消えることは当然なくって、

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＿『おいキミ…隣の生徒だろ？
　っていうか、なんでこんなところ……？』

大「……っ」

暫く経って駆け付けてきた警備のおっちゃんに
捕まれそうになった腕を間一髪で手前に引いて

元来た廊下を

今更になって、から無我夢中で駆けてきた。

気が付いたら願ってなくとも自宅に着いてて

今あった出来事を
どうにかして忘れようと

熱いシャワーを浴びてから布団に潜り込んだけど…

結局… 一睡も出来なかった身体は

昨日より遥かに重くて。

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でも、あんな反省文(やくそく) 書いてきちゃったもんだから

明らかに遅刻であろう時間になって、やっと。

でも、
そこは、教室…… ではなく

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通いなれた扉の前で立ち尽くしてしまってた俺。

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心臓は痛いくらいに打ち付け続ける。

　＿＿＿＿＿＿＿俺が

　そんな悲しい場所から出してやるから。
　だから

　ね、俺を見て？
　そして俺を、

　俺のことを、お願いどうか好きになって。

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何度も想い願ったことを

こんなとこで怯まぬようにと

ずっと心の中で、繰り返し続けていたからだろう。

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