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守衛「関係者であることが分かるものを

ご提示ください。」






う、、すっごく疑われてる。

でも私は確かに関係者だ!(今日だけ)




これが目に入らぬか!

とばかりに通行許可証を差し出す。





それを確認しながら守衛さんが

おはようございまーす

と私の後ろに向かって挨拶をした。





つられて振り返る。




しかしとっくに通過し

遥か向こうの後ろ姿しか見えない。





目を凝らしてその後ろ姿を見ていると

守衛「誰か読んだほうがいいですか?

目的の場所、わかります?」




おじさん!!それを待ってた!

「伊垣さん、伊垣さんをお願いします」





伊垣さんね、と言いながら

時間と私の通行許可証の番号をメモしている





たった数分だったと思う。

けれど、初めての場所

初めての仕事

初めての人と合う前は

やはり緊張してとても長く感じた。




連絡し終えた守衛さんが

別の作業をし始めている。




私はじっと自分のスニーカーを見つめる。




やがてこちらに向かってくる足音が

どんどん大きくなるので

顔を上げた。





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作者名:ともちぃ | 作成日時:2019年1月14日 3時

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