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玉「ーーちゃん、Aちゃん」




腕をポンポンとされた振動と

玉森さんの優しい声で

だんだん意識を取り戻す。




まだ頭がぼーっとしてるせいか

いまいち状況が読めない。




えーーっと、、



「ん、ん?」


玉「起きた?」





顔を上げると玉森さんが

私をのぞき込んでる。




綺麗な顔が思ったより近くにあって

びっくりした。




「わあ!」



玉「ええ?!どうした?」


「いや、玉森さんが横にいてびっくりした」




そう。

玉森さんが私の隣に座っていた。



足やお腹がポカポカするなと思ってたら

ブランケットがかけられていた。





玉「安全運転で無事お家に

到着しましたよ、お嬢さん」



「う、寝ちゃってごめんなさい」


玉「全然気にしないで。運転好きだし。」



ふんわり笑って私を見てる。




時計を見るととっくに日付は変わってた。


「え、こんな時間なの?

ほんとごめんなさい!」




玉「明日はお休みなの?

仕事だったら無理に起こすの可哀想だなと思って

しばらく様子見てた(笑)」




「休み、、です。

て言うかしばらく見てたの?!」



玉「見てた見てた(笑)」




けらけら笑ってる。

ヨダレとか垂れてないよね?!

寝言とか言ってなかったかな、、








玉「とりあえずさ、連絡先教えてよ」


「ぜひ今度なにかご馳走させて」



なんて言いながら

連絡先を交換した。







玉「じゃーすぐそこだけど、気をつけてね」


「ありがとう、近いうちにご馳走させてね」



バンっとドアを閉めて

アパートに向かう。




エレベーターなんてない。


車内が暖かくてすっかり忘れてたけど

外はわりと寒い。


酔いもさめて足早に自分の部屋へ入る。





靴を脱ぎ、手を洗う。


お風呂、、面倒だけど

明日休みだしさっき少し寝たのもあって

わりと元気だからお湯ためるか!




部屋着に着替えたとたん

真夜中にインターホンが鳴った。




え?誰?

こんな真夜中に、、

怖っっ




こういう時は居留守だよね。





しかしインターホンが何度も鳴る。

近所迷惑かもしれないと思い

恐る恐る玄関に近づく。




ドアの穴を覗くと




玉森さんだった。






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作者名:ともちぃ | 作成日時:2019年1月14日 3時

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