あの春、君と。 (ページ42)

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T side

内々では冬のライブが決まっていた。

その打ち合わせや衣装の話が徐々に進む。

俺は夏のライブの最後に着た

白い衣装が1番お気に入り。

キラキラの装飾を一つ一つ貼り付けた

こだわりの衣装なんだよね。

でも、今日の打ち合わせで

演出的に最後はメンバーカラーにしたい

という意見が上がった。

白色からメンバーカラーへ

新しい衣装を作るか

こだわりの白い衣装に色を付けるか、、

平和主義な俺は

結局演出の意見を尊重する。

全体を見れば

白い衣装は他にもいくつかあるから

まーいいや。

その後は

宮田とのユニット曲の打ち合わせを軽くして

今日は解散。

差し入れを中途半端に食べて

お腹はそんなに減ってない。

このまま帰って

今日は長めにゲームできそう

なんて考えていると

宮｢たまぁーー

今日予定なかったらメシ行こー

Aちゃんも来るよ？｣

ピクっ

宮｢なんか北ミツが

急に変わりに行ってくれって｣

は？

宮｢あとから来るらしいけどね｣

ちょっと待て。

てことは最初はミツと2人でメシだったってこと？

でもミツそこにいるじゃん？

何で行かないんだろう、、

｢とりあえずメシは行く｣

宮｢了解ー｣

ミツが予約してたお店に着くと

個室に案内される。

ほんとこういうお店よく知ってんなー

宮田が手前の奥側に座る。

隣は変だから流れでその向かい

1番奥の席にコートを脱いで座った。

ハットとクラッチバッグを

隣の席に置こうとすると

宮｢こっち置いとくよ。かして。｣

玉｢ん。｣

宮｢そしたらAちゃんが

玉の横に座るでしょ｣

無視。

宮田のくせに。

てか宮田はニコニコしながら

ドリンクのメニュー見てるけど

今日車で来てた俺は

烏龍茶一択。

よってメニューを見る必要がないので

ゲームを始める。

沈黙が気にならないので

黙々とゲームを進めていると

宮｢北ミツはさー

Aちゃんが自分に好意があること

気付いてると思うんだよね。｣

え？

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