あの春、君と。 (ページ36)

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元彼は同期だった。

ただ彼は大学院を出てるため

同期だけど少し年上。

そんな元彼は

今年入社したばかりの

ピチピチな新人と出来ちゃった婚。

時期はかぶってなかったとか

最後はごちゃごちゃ言ってたけど

もういい。

私はこの延長線に結婚があると思ってた。

けれど、彼の中では

結婚に踏み切るほどの何かが足りなかったんだ。

こういう事があるたび

私は自己評価が低くなる。

鈴によく注意されるのはココだ。

自己評価が低くなる
↓
自信がなくなる
↓
恋に積極的になれない

あーあ。

せっかくこれから北山さんに会えるのに

変にテンション下がったわ、、

少し重たい足取りで

前もって言われていた今日のお店に着いた。

ちょっと下がったテンションのせいで

何も考えていなかった。

てっきり自分が1番だと思ってた。

ガラっと個室のドアを開けると

宮｢Aちゃん！おつかれー｣

ビックリして目線を上げると

ニコニコした宮田さんが振り返って私を見てる。

その向かいには玉森さん。

宮田さんの横に座ろうとしたら

カバンやハットなどが置かれていたため

｢お疲れ様です｣

と言いながら玉森さんの横の席に着く。

今日も安定のいい匂い。

玉｢おつかれー｣

とゲームをしながらチラっとこっちを見て

すぐに目線はゲームのほうへ。

宮｢玉、Aちゃん来たし、注文しようよー｣

玉｢んー｣

今日のお店もお肉だ。

なにやら北山さんオススメらしい。

｢タンも食べたいしー

あ、ハラミもいいなー｣

宮｢Aちゃん、

オススメをちゃんとミツに聞いてあるから

それ注文してもいい？｣

玉｢ミツすごいな｣

｢北山さんオススメなら間違いなさそう！

じゃーそれでお願いします｣

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