あの春、君と。 (ページ30)

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北｢俺明日の本番もこれほいしわー｣

宮｢たしかに！いいかもしんない｣

なんて昨日言われた私は

嬉しくなって今日も準備する。

冷凍庫にタオルを沢山入れていく

氷も沢山用意した。

ふと顔を上げると

Mr. ポテトヘッドの腕が！

片方だけ元に戻ってる！！

誰？

気づいてくれたの誰だろ？

ニヤニヤしてると

北｢どーした？すげーニヤニヤしてっけど。｣

！！！

｢な、なんでもないです｣

あっあっあっと笑いながら

ケータリングを少しつまむ。

無意識に接待の癖で

サッと水を用意する。

｢ん！ありがと｣

ほっぺたをぷくっとさせて

もぐもぐしている。

か、、可愛い！

｢同じドームでも

ここはほぼ野外ですね｣

北｢でも夕焼けとか見えて

演出と一体化して綺麗かもね｣

｢なるほどー。たしかに！｣

演出の一部になるなんて発想なかった。

北｢じゃ今日もよろしくね。｣

感心してると片手を上げて

爽やかに去って行く。

小さくなる後ろ姿を見つめた。

本番が近づく

衣装に着替えたメンバーが

自分のブースで待機している。

こんなに暑いのに

玉森さんはジャケットまで着てる。

テーピングのときのように

椅子に座り扇風機に当たっている。

そんな彼を団扇でさらにあおぐ私。

なんでだろう。

今日は会話がない。

あれ？こんなかんじだったっけ？

｢今日は膝の調子いいかんじですか？｣

玉｢え？

あーうん、大丈夫。ありがと。｣

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