あの春、君と。 (ページ25)

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｢｢かんぱーーい｣｣

先に始めてるねと言っていたのに

2人は烏龍茶とお通しだけで

待っててくれた。

あー仕事終わりのビールは

ほんとに美味しい。

美味しいと思えるようになったのは最近。

接待で相手が飲んでるのに

自分は烏龍茶ってわけにはいかない。

(と私は思ってるだけ)

なので、働き始めてから

ずいぶんお酒に強くなった気がする。

宮｢なんかスーツ姿新鮮だね｣

北｢なんの仕事してんの？普段。｣

なんて最初は質問攻め。

答えようとする私に

北｢とりあえず敬語やめない？(笑)｣

この人はほんと距離の詰め方が上手いなー。

そして2人がとても聞き上手で

つい沢山喋ってしまった。

私だって知りたい事は沢山ある。

｢鈴は結構前からこの仕事してたの？｣

と質問したと同時に

メインであろう焼き鳥がテーブルの上に置かれた

北｢うまそー！

今日なんかどうしても焼き鳥食べたくて

Aちゃんに何も確認しないで

店予約しちゃったんだよね。大丈夫だった？｣

クリクリの目が私を心配そうに見つめる。

｢全然大丈夫！むしろお肉大好き。｣

北｢よかったー。目の前で焼くお店だと

服に臭い着くかなと思って

焼いて持って来てくれる所にした(笑)｣

宮｢さすが北ミツ(笑)｣

｢さすが！それすごく助かる｣

北｢で？鈴さんだっけ？｣

宮｢いつだったかなー｣

北｢アイスクリームじゃね？｣

宮｢あ、そうだ！床が濡れてて滑って

いろんな所打っちゃうから

何度も湿布もらいに行ったわ｣

アイスクリーム？

北｢2年前、2016年の夏からだね｣

宮｢Aちゃん多分アイスクリームが

わかんないよね(笑)｣

｢すぐにDVD買って勉強しまーす(笑)｣

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