51話 ページ7
「ついたわ。そこに座ってちょうだい。」
『は、はい！』
ワタシは言われるがままにきれいな椅子に座った。ここは映画研究会の部室らしい。確か外にそう書かれていた。
ヴィル様はワタシに紅茶を入れてくださった後、私の対面に座った。
「突然連れてきて悪かったわね。」
『いえ、全然大丈夫です。あと、紅茶ありがとうございます。』
「いいのよ。それよりアンタ、さっきからアタシのことヴィル様って呼んでるけど、堅苦しすぎ。普通にヴィル先輩って呼びなさい。」
『えっ、そんな、ワタシなんかが恐れ多いです！』
「アタシが嫌なの。それに今日からアンタはこの部の後輩になるんだから、もっとラフに接してちょうだい。」
『え？それはつまり…？』
「何度も言わせないでちょうだい。今日からアンタはこの部の部員よ。」
『…えっいや、どうして！？』
「そんなの、アタシがアンタを気に入ったからに決まってるじゃない。」
ワタシを、気に入った？ヴィルさｍ、ヴィル先輩が？
『どうしてでしょうか？』
「そうね、アンタ、その美しさは元からのものではないでしょ。」
ッ！やっぱりヴィル先輩は欺けないようね。ここは正直に言うのが得策かしら。
『はい、おっしゃる通りです。』
「やっぱり。」
そう言うと先輩は立たれてワタシの目の前までやってきて…
か、顔が近い…
「肌の荒れは全くなく髪もほとんど傷んでない。メイクも、少し派手だけど自分に合うものを分かっているようね。これは努力なしでは成せないわざよ。」
『あ、ありがとうございます。』
すごい、的確過ぎて怖いくらいだわ。
「アタシはね、美に対して努力を惜しまない人は好きよ。まあもちろんあたしの方が美しいけどね。」
褒められた？ワタシ、ヴィル様に？
「ちょ、アンタ何泣いてるのよ！？」
『え？』
気づけば頬に涙が流れていた。
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リリィ - 他の小説を書いている人にキャラメーカーで作ったキャラの絵を載せている人がいるのでその人に聞いてみたらいいのでは！ (2021年1月6日 18時) (
レス) id: a3c70cbb44 (このIDを非表示/違反報告)
上杉かぼす(プロフ) - 夜海さん» そうなんです！ラプンツェル大好きで、どうにか作中の言葉でユニーク魔法作れないかと思い色々試行錯誤してこうなりました笑他のキャラも考えてみたのですが少し難しくて…でもノアのユニーク魔法も一応物語にちなんだものにしているので良かったら考えてみてください！ (2020年11月15日 20時) (レス) id: 9279217fa9 (このIDを非表示/違反報告)
夜海 - 主人公のユニーク魔法はラプンツェルの歌の魔法の花の最後の『さかのぼれ蘇らせろ過去の夢』の過去の夢からとっているんですか？ (2020年11月14日 7時) (レス) id: a3c70cbb44 (このIDを非表示/違反報告)
上杉かぼす(プロフ) - 夜海さん» ご指摘ありがとうございます。修正しておきました。いつも感想やご指摘いただき本当にありがとうございます！ (2020年11月12日 17時) (レス) id: fd77dd160a (このIDを非表示/違反報告)
夜海 - 58話の魔法薬が魔法役になっています (2020年11月10日 17時) (レス) id: a3c70cbb44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：上杉かぼす | 作成日時：2020年10月6日 19時
