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November.知りたい ページ13

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触れるだけのキスを落とされ離れると
山田くんは柔らかな表情で私を見つめる。


「…Aちゃん、こっち来て。」

山田くんはそっと私の手を取り、床に座っていた私を立ち上がらせてソファの方へ誘導する。


「隣、座って?」

ポンポン、とソファを叩く山田くん。

私はちょこんと座り、すぐ隣に座っている山田くんとは手を繋いだまま。



「もっとAちゃんのこと知りたいからさ…ちょっとお話しませんか?」

優しく微笑みながら大きな瞳で私の様子を伺う山田くんに
ドキッとしながらも、コクコクと大きく首を縦に振る。





「わ、私も山田くんのこと、もっと知りたい…です。」


「ふふっ、良かった。じゃあまずは…もうすぐ誕生日だし、Aちゃんはどんなケーキが好きなの?」

「うーん…どれも美味しくて好きなんだけど、一番はいちごがのった生クリームのケーキが好きかな。」

「あーわかる!俺もいちご好きだからさ。結局あれが一番美味いよね。」


山田くんが楽しそうに笑って話すもんだから、ついつい私も釣られて笑ってしまう。



「山田くんがいちご好きって…なんか可愛いね。」


「なんだよそれ!」

とか言いつつもなんだか照れてる?
山田くんはこんなにも完璧な人間なのに
意外と褒められ慣れていないのか、すぐに照れてしまうところにキュンとしちゃう。

学祭の時から思っていたけど、お互い人見知りなだけで私たち結構話が合うんだよなぁ。

私がふざけたことを言っても山田くんはすぐに突っ込んでくれるし、楽しいことがあったら二人してお腹を抱えて大笑いしちゃう。




知念くんに片想いしている時も、
なぜだか山田くんに惹かれている自分がいた。

知念くんのことで色々と相談したら山田くんはいつだって真剣に話を聞いてくれた。それにアドバイスも沢山してくれて。

少年みたいに無邪気な姿も
急に大人っぽくなる仕草も
どちらも山田くんの魅力で
私が彼に惹かれる理由だった。





「じゃあ、次はね……」

それから私たちはお互いの好きな物とか趣味の話なんかしたりして、あっという間に時間が過ぎていった。

20時を過ぎた頃、送ってくよと言って山田くん家から二駅先の私の家まで送ってくれることに。
別に大丈夫だよって断ったんだけど、俺が心配で送りたいのって言ってくれて…結局甘えることにした。

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ano(プロフ) - せりかさん» コメントありがとうございます!とっても嬉しいです!実は私もせりかさんのお話を読んでまして…コメントいただけて感動しておりました(⑅•ᴗ•⑅)更新頑張ります!これからも宜しくお願いします! (2022年1月16日 7時) (レス) id: 7a1710a5e8 (このIDを非表示/違反報告)
せりか(プロフ) - こんにちは、初めまして〜。おすすめから来たら面白くて1からパート3まで一気に読んじゃいました。主人公ちゃん気分で青春きゅんきゅんさせてもらってます(^^)更新頑張ってください! (2022年1月11日 17時) (レス) id: 4fa3f7b9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ano(プロフ) - まみぽこさん» ありがとうございます!!コメントとても嬉しいです〜!これからもキュンキュン楽しんでいただけるように頑張りますので宜しくお願いします! (2021年11月7日 16時) (レス) id: 7a1710a5e8 (このIDを非表示/違反報告)
まみぽこ(プロフ) - 最近Hey!Say!JUMPの沼にハマってきた者です!すごくドキドキしたり 有岡くんが間に挟まれて可愛いなって思いました笑 更新頑張ってください!応援してます! (2021年11月6日 23時) (レス) id: 4a93bda961 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ano | 作成日時:2021年10月6日 14時

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