死に囚われた人【第五人格】 (ページ49)

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「へーいジョゼフさん元気してるぅ？」

「ヴっ」

どーん。ハンター棟に遊びに来たらジョゼフさんが椅子に座ってたから後ろから飛びついてみた！あれデジャヴ……てのはいいんだ。私は彼に見せたいものがある。

「見てよジョゼフさん、ケモ耳だよkemomimi、わかる？kemomimi。令和を生きるじゃぱにーずぴーぽーが愛したkemomimiだよ」

「……見ればわかる」

「だから見てって言ったんだよジョゼフさん」

ジョゼフさんはため息をついてまたカメラをいじくり出してしまった。ぴえん。
何をしても消えないこのケモ耳にも慣れてしまい今ではこうして見せびらかしに来ている。
にしてもこのおじいちゃん、何をしているのだろうか。カメラということは分かるのだが、試合で使うカメラは1つじゃないから………う〜ん？
まぁこういう時は聞くのが1番ということで。

「それなに？カメラー？」

「見てわからないのか」

「いやカメラなのはわかった上で聞いているんだよわかる？ん？」

「……今日のお前は、いつにも増して執拗いな」

「やーんおじいちゃん怒ったこわぁい」

青筋を立てこめかみがピクピクしているジョゼフさん。
ごめんね、怒らせるつもりはないんだよ。ちょっとしか。ほら人間の温もりだよ、許して……という思いでぎゅっと抱きしめる。これが女の子がときめくバックハグってコト！？

「怒らないでよ、ジョゼフさん……♡」

ついでに媚びよう！次の試合で殺してもらえるように！！！！と思い、(無い)胸を押し付け甘ったるい声を出してみる。するとどうでしょう、みるみるうちにジョゼフさんの顔が真っ赤に！

「アハ、ジョゼフさん顔真っ赤だよぉウケる〜照れてる？ね、照れちゃってる？」

「…照れてなどいない、が、離れてくれやしないか」

「かなし〜でも離れてあげるよ、じゃーね」

手元狂いすぎで面白かったけど多分あんまり構ってくれないので大人しくサバイバー棟に戻りましょうね。