死に囚われた人【第五人格】 (ページ44)

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「強制お着替えだとは思いもしなかったんだよね
」

私が今いるのはマッチングルーム、そして今来ているのはUR衣装。どういう事だ。
朝、ドアをノックされて開けたらこれだ。一瞬で服が変わりやがったがナイチンゲールさん曰く私の衣装らしい。着物ワンピ。かわいいけど。可愛いけど！紺と黒寄りの赤の青海波模様で、胸の下からは足首まである長い着物ワンピ。腰の横で括られた紐は割と長い気がする。
そう、全体的に黒寄りの色なのだ。胸から下は黒だし。落ち着いた色合いといえばそうだけど、隠密…しにくくなりそう…

「随分と可愛らしい耳だね」

そう、問題は耳だ。携帯品？である髪飾りを付けたら髪が編み込みにセットされ狐の耳としっぽが生えてきた。なぜ。ほんとになぜ。

「好きでこんな耳なんじゃないですよ…」

しかも顔はいわゆる狐メイク。金と赤を取り入れた。派手すぎる。てか私には似合わないと思うんだよね。

「携帯品のエフェクトで隠密しにくいしいい事ないむりつらい」

足元？ブーツだよ察しろ！

「むり…チェイスできない…グランツさん手紙届けてくださいね届く前に死ぬだろうけど…。」

いきなり話しかけられたグランツさんはとても驚いている。そんなに驚くことか。

「しかもライリーさんうさぎの衣装なんですか？動物園？」

「悪いな！賭けに負けたんだよ」

これであのサメとかトラとかクマとかの衣装の人達いたら完璧に動物園だよね。すごいね。
パリン。聞き慣れた音が鳴って、いつも通りゲームが始まった。