死に囚われた人【第五人格】 (ページ34)

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「ハァーーーーー…」

(クソデカため息)。
いやね？案の定めっちゃ周りから見られんの。
まぁ主にクソ野郎(男共)から。
いや女子で固まってるから男しかいないんですけどね！ケッ！
え？怖い割にめっちゃ言うやんって？馬鹿野郎あんなの関わんなきゃどうって事ないんだよ！(イキリ)
でも正直キレそう。だって「なんで戻ってきてんだコイツ」みたいな目で見られてるんだもん。うるせ！戻ってきちゃ悪いか！私主役だから！！！！

「ここにはまともな人いないのか」

こんなところにいる時点でまともなわけがないけどさ。
エマが不思議そうに首を傾げた。それに「なんでもないよ」と言ってローストビーフを口に入れた。あ、美味しい。
荘園の主はどういう人を集めてんだか。兵士に軍人、慈善家がいれば医者や占い師だっている。不思議だね。
占いだって当たるんだったらお金稼げるわけだし、医者も高収入じゃん？
兵士や軍人も立派な仕事。なのになんで。

どうしてこんな私と同じ場所にいるんだろうか。

招待状を見た時点でここがまともじゃないなんてわかっていると思う。まともな人生を歩んできた人はここには来ない。
まるで私を見下しているみたいだ。
そんなはずないのに、ネガティブな考えは私の腹の底を満たす。大体こんなところに来るような役職じゃないでしょう。どうしてよ。
ハンター達は行き場の亡くなった魂とか、神とか、とにかく人間じゃないし、ここに来た理由も明確にわかるのだ。
なんで、ほかの”人”達は、こんなところに、
ダメダメ。頭を振って考えを吹き飛ばす。こんな事を考えているからいけないんだ。
命懸けのゲームをしているんだから。