死に囚われた人【第五人格】 (ページ33)

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続きページ33

馬鹿にしてんの？
と。彼女は苛立ったようにそう言って、僕を1度切りつけた。そして僕はダウンする。
風船に吊るすかと思ったが彼女はしゃがみこんで僕に目線を合わせた。

「確かにアンタ達が油断してたのは悪いよ。でもね、私も張り切っててさァ。本気の私とテキトーなアンタら。それで勝てる？勝てないよねェ、流石に。」

空いた左手で彼女は僕の頬を強く掴む。少し爪がくい込んで、痛い。

「で、まともに救助も出来なかった、だっけ？それは違うね。救助出来なかったんじゃなくて、私がさせなかった。」

次、と彼女は進める。

「連携なんて取らせるわけがないじゃん。これでも美智子さんとか、嗚呼あとハスターやリッパーに叩き込まれたからね、」

サバイバーをボコボコにする方法。
そう言って彼女は僕の顔をポイと離した。その勢いで地面に顔を打つ。痛い。

「サバイバー達は4人でしょ？仲間と連携しながら上手く戦えば四逃げなんて余裕なの。でもね、ハンターは、1人で戦わなきゃ行けない。そりゃダブハンなら2人だけど、それだけ。1人で4人もいるサバイバーを追いかけて、殴って、もう一度殴って、吊る。でもそこで飛んでそしたらすぐ通電、なんてざらにある。」

孤独なの。と彼女は付け加えた。
確かにそうだ、最初の1人を見捨ててしまえば大体通電できる。
解読デバフのあるサバイバーだけなら微妙なラインだが基本そんなパーティは無い。
精一杯彼女を睨みつける。いや、見上げるのに精一杯だが。
背中を向けていた彼女は、こっちを向いてあくどい笑みを浮かべた。

「可哀想に、投降する気力もないんだね！アハ、やっぱりここに来て正解だった！」

嗚呼これは。
彼女はハンターだ。人間のようで、人間とは程遠い。僕よりも小さな体でも、確かにハンターで、強い。狂気的な彼女はとても美しく見えた。

「そんな貴方はハッチへご案内。もう二度と、ハンターの技量を見ずに自分を責めないように。こっちからしたらバカにされてるようにしか思えないから。」

それだけ言って彼女は僕をハッチに突き落とした。

そこから彼女を探して走り回り始めるのは、荘園に戻って数分後の事。

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このあとイライ・クラークはAちゃんに執着してビビられる。
たのちい。よし、本編がんばるか。