この気持ち…【瀬名泉】 (ページ44)

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四拾参♭ ページ44

貴方side

んで、放課後。今日は別に寄り道しようとも思ってないからまっすぐ帰ろ。

あいつがいるかもしれないしね。

あいつって言っても対象は三人だからあいつら。か。

羽「Aちゃん♪」

『どっから出てきたし…今日はもう帰るよ。暇じゃないから。』

羽「え～せなっちもくるよ～？」

こいつは私をなんだと思ってんだ…

瀬「そいつが俺につられるわけないじゃん。」

羽「あ、せなっち。早かったね」

『まって…？アイドル科ってそんなに暇なの…？』

羽「暇じゃないよ～こういう時間も活動してるから」

『…遊んでるようにしか見えませんけど。』

羽「敬語やめてってば！？」

あぁ…きっと私の目死んだ魚みたいなんだろうな…

瀬「だから、そんぐらい距離があるんだよ。残念だったね。」

羽「え～…どうしたらもっと近づける？」

そういってじりじり近づいてくる羽風。

まって、近づくって物理的になの？

『え、ちょ、な、なに、え、来ないで』

羽「え～…そんなに言わなくても…」

これ以上近づいたら肌が触れるほど近づいた羽風が瀬名の手によって引きはがされる。

『…はぁ…』

瀬「かおく～ん。調子乗らないでよねぇ～？」

と、その時だった

『ひっ…』

後ろから誰かに抱きしめられた。

瀬/羽「…え……」

[誰の許可を得たのかな。俺の許可なしでAに触れられると思うなよ。]

『お前は私のなんなんだよ！』

もしかしてずっといた…？いや、そこまで変態じみたことは…

瀬「Aの許可を得ている場合はいいってことですよね」

瀬名がニヤリと笑いながら慧に聞く。

[え。Aがいつどこでどんな許可を出したの]

瀬「昨日、保健室で」

[まって？？？何したの？]

瀬「？キスした」

『なんで恥ずかしげもなく言うわけ！？//』

羽「俺も初耳なんだけど？」

[………A]

『な、なに』

[消毒しなきゃね！お兄ちゃんが…]

『きしょいやめてこないでマジでむり。』

近づいてくる慧を全力で押し返す。

『っ…』

羽風が私を抱き寄せてこういった

羽「…嫌がってるんだからやめてあげたら？せなっちは嫌がられなかったからキスしたんだよ」

[無理やりって可能性だって…]

瀬「俺がそんなことするように見える？」

[見えるから言ってるんだよなぁ…]