この気持ち…【瀬名泉】 (ページ30)

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弐拾九♭ ページ30

瀬名side

あいつ…立ってるのも辛そうなのになんでそこまでして俺から逃げるわけ？

っていうか…そんなこと考えてる暇ないよね。

あぁもう。チョ～面倒なんだけけど！？

俺は仕方なくAを探した。

瀬「あっ、いた」

案外すぐ見つかった。まぁ、あの調子じゃ遠くまではいけないだろうけど。

見つけたのはいいんだけど。

その時、Aの重心が後ろに傾いた。

瀬「っぶな…！」

早く気付いてよかった。気づいてなかったら頭打ってただろうから。

瀬「ほんっとにバカだよねぇ…？」

このままここに置いておくほど心のない俺じゃないから。仕方なく保健室連れてくけど。

仕方なくね！！

＜＜ｶﾞﾗｶﾞﾗ＞＞

陣「おぉ～どうした～？って、え」

佐賀美先生がぎょっとする。まぁ、自分の学校の生徒が意識が飛んだ女子連れてきたら驚くか。

俺は何の許可もなくAをベッドに運んだ。

陣「優しいとこもあるもんだな」

瀬「何か問題でも？近くで倒れたから運んだだけです。」

陣「そういうことにしておいてやろう」

ニヤニヤしながら頷く佐賀美先生。

まぁ、俺がここにいても何もすることはないし、そろそろメンバーが俺のこと探し出すだろうし。

瀬「じゃあ俺、もう行きますね。」

陣「おう、ありがとな～」

俺は軽くお辞儀をしてから保健室を出た。

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すみませんなんも展開無くて…！