この気持ち…【瀬名泉】 (ページ26)

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弐拾五♭ ページ26

瀬名side

嫌なことが近づいてくる時間って早いよね。

今日はライブ当日。

いつも以上にみんな気合入っちゃってさぁ…？

何がそんなに楽しいわけぇ？

俺もつまんないとは思わないけど…

っていうか…

瀬「なんでまた三人なわけ？」

なんなのこいつら。協力する気0なの？

王さまは珍しく本番までには戻るって言ってきたけど…

鳴「凛月ちゃん…どうしたのかしら…」

瀬「…あぁ、いた。」

人の波にのまれて今にも死にそうなくまくんが目に入った。

まぁ、ほっとけばいいでしょ。←

なんで男子高校生が人ごみにいるのを助けなきゃいけないわけぇ？

ひ弱すぎでしょ。

てか…A…あんなこと言ってたけどほんとに大丈夫なのかなぁ…？

そりゃあ俺だってちょっとの心配くらいはするよ

この人混みだもん。くまくんだってああなってるのに。

あいつは女子だし。しかも一人。

でも、次の瞬間。俺の不安がなくなるような、良く通る声が聞こえてきた

『早く進めやこら、ここで溜まってんじゃねぇぞ！？』

観客たちはそんな女子に怯え前に進みだした。

あんな奴スタッフにもいないよ…

俺は自然にAの方へ向かっていった。

瀬「ねぇ」

『ん、って…合わないって言ってたのに…』

逃げ出そうとするA。俺は無意識にAの腕を引いていた。

『っ、な、なに』

瀬「帰らないでちゃんと見ててよね」

『は？そんなのわかってるよ。遊木に怒られるし』

…なんか腹立つなぁ…別にゆうくんに罪はないけど。

こいつ、ここまで来てゆうくんなんだね。目の前にいるのは俺なんだけど

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ひぃ…