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＃ビビッときたねページ11

∇KEIGO

瑠「ねぇ景瑚」

「ん～？何、今いいとこなんだけど」

瑠「…いやあのさ、お前彼女つくんないの？」

「はい？急やな、ちょっとゲーム終わってからにしてよ」

幼馴染のるっくんの部屋でゲーム中、

自分がゲーム上手いからって途中で話しかけんのナシじゃない？

瑠「今きいてんの～！」

「あぁもう、、別に今は作る気ないかな。好きな子できたら別だけど」

瑠「えっ景瑚好きな子おらんの？」

「何で驚くん笑普通におらんけど」

何の話？？

でもるっくん話し出したらキリないし

半分、いや3分の1くらいの耳を傾けながら答えた

瑠「Aちゃんって彼氏いんの？」

「……ん？なに、誰？」

瑠「Aちゃん、景瑚のほら」

「俺の？Aのこと？」

瑠「うんそうそう」

「え、いやなんで？」

瑠「あー、いやいいわ。なんでもない」

おいおいおい

さすがにそこで終わるのはナシでしょ？

ほら、目の前のゲームは知らぬ間にるっくんの勝ちになってるし

「うわ！今自分負けそうだったからわざとAの話した？俺の気を引くために？せっこ！！！」

瑠「なわけないじゃん。そんなんせんでも余裕で勝てるもん」

るっくんて優しいしかっこいいし男の俺でも憧れるけど

たまにうざい。こーいうとこ。

「A、彼氏おらんよ」

瑠「…そっか」

何そのちょっと嬉しそうな顔

てかるっくんからAの事聞かれたの初めてなんだけど

「何？接点あるっけ？」

瑠「いや、ないよ景瑚のストーリーでよく見るくらい」

じゃあなんで急にAの話？しかも彼氏の有無なんて

狙いたいみたいやんか。

瑠「可愛いよね」

「おっふ、まじか」

瑠「なんだよ笑だめ？」

「いや、うわ～るっくんか～」

瑠「だめみたいな言い方でしかないやん」

「ちゃうわ！」

瑠「はー？笑」

いや違うよるっくん、ほんとにだめとかじゃなくて

「なんかビビッときてるわ」

瑠「は？どういう事」

俺はAに、いい加減あのクソ男を忘れてほしくて

『俺がそんな奴忘れる程のいい男捕まえてやる』

なんて豪語しときながら、ことごとく上手くいってない。

Aに紹介する以前に、まず俺の審査を通る男すらいなくて、

まぁね、ちょーーっと俺が厳しすぎるのかもしれんけど？

でも、もうAの傷ついた姿なんか見たくないんだよ、

厳しくなるのも仕方ないでしょ。