59-1 終業の時間・1学期 ページ17
終業式でもある翌日、Aは恐る恐る教室をドア開け、中に入る。
渚「あ、A。おはよう」
茅「おはよー」
A「お…おはようございます」
昨日までと何一つ変わらない挨拶をしてくれる友人たち。
寺「お嬢……その…アレだ、理事長ボコる時はいつでも声かけてくれてかまわねぇからな」
莉「何々ナイト気取りｨ?あ、ボコる時は私も誘ってね。見守ってたい」
寺「ちょ‼バカ‼ちげぇよ‼俺はアレだ‼理事長がムカつくだけだ‼」
莉「はいはい」
自分を守ろうとしてくれる友人たち。
凛「おはよう。ごめん早速なんだけど昨日のテスト、解説見たけどわかんないとこあって教えてもらえる?」
A「もちろんです」
各々が自分で考えて、どう接するか決めた生徒たちは、結局ひとつの答えにたどり着いた。
((これからもAが仲間であることに変わりはない))
やり方は違えど、その思いだけは一緒だった。
凛香にテストの解説を終えるのとほぼ同時。
彼がいつものように眠そうの顔をして、ダルそうに教室に入って来た。
凛「ありがとう。もう大丈夫だから行ってきな」
A「凛香…はい。ありがとうございます」
彼が席に着き、その隣に彼女が座る。
A「あの…カル」
業「おはよーAちゃん。って、何そのアホ面」
遮られて少し驚いた顔を見たカルマが、普段あまりAに対しては言わない毒を吐いた。
A「なっ‼…」
業「…ねぇ、Aちゃん。昨日は言い過ぎてごめんね」
「「…………」」
その一言で教室が静かになる。
A「カ…カルマが……あの…カルマが……謝った⁉」
業「うん。Aちゃんの方がひどい事言ってない?」
その瞬間、静まり返ってた教室が大パニック。
「見下した“ごめん”じゃなかったぞ‼」
「ヤバい‼3月前に地球滅亡だ‼」
「ってかカルマもAには素直なんだな」
業「誰?最後に変なこと言った奴」
たまに行われるカルマイジリも何も変わらない。
殺「こらこら。先生もすごーく気になりますが始業のチャイムがなってますよ。
カルマくん。後でゆっくり取材させてください」
業「取材って何?殺すよ」
殺「ヌルフフフ。それは無理ですねぇ。では改めて…日直の人、挨拶」
いつもと変わらない教室。友達、先生。
その景色にAは心の底から安心した。
A(…ありがとうございます)
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ももか(プロフ) - とっても面白かったので、できればでいいので更新して欲しいです！！ (2019年2月7日 20時) (
レス) id: 84d87895ea (このIDを非表示/違反報告)
しらす - ゆうりさんと同じ意見で、期待させるようなコメントは見たくありませんでした。勝手に完結されてしまうのも、こちらとしては本当に残念です。でも、これからも頑張って下さい。 (2018年11月22日 22時) (レス) id: 8588d81713 (このIDを非表示/違反報告)
にゃー - ものすごく面白かったのに残念です。でも、ずっと応援しています！この作品が好きだから、作者さんが作る小説が好きだから応援し続けます！もし、もし良かったら作者さんのペースでいいので更新してほしいです。こんなにいい作品滅多にないのでこれからも頑張って下さい (2018年10月9日 20時) (レス) id: c7e146b978 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - この作品が本当に大好きなのでこれで完結なのは正直とても残念です。もし良かったらゆっくりでいいので作者様が更新出来そうな時にしてくれたら嬉しいです。しつこくてすみません。ですが、そんな時が来たら全力で応援しますね。素敵な作品をありがとうございました。 (2017年3月18日 16時) (レス) id: 45aaac57d7 (このIDを非表示/違反報告)
詐欺師 - とても面白かったです。楽しみに待ってます (2017年3月16日 23時) (レス) id: 5de8f988fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさぎ | 作成日時：2015年2月6日 10時
