11-1 プロの時間 ページ44
タンｯ タンｯ
しーんとしている教室でタブレットを力強くタッチする音だけが響いている。
これは教室に誰もいないわけではない。
英語の授業中であり、生徒たちは授業を行わないイリーナをただ見ていた。
業「あはぁ必死だねビッチねえさん。あんなことされちゃプライドズタズタだろうね〜」
A「カルマ。あまり大声を出さない方が…」
場違いなトーンのカルマをAが宥める。
しかし、それの影響を受けてだろうか。学級委員である磯貝が代表して「先生」と声を上げた。
イ「…何よ」
磯「授業してくれないなら殺せんせーと交代してくれませんか?一応俺ら今年受験生なんで…」
イ「はん!あの凶悪生物に教わりたいの?」
イリーナはイライラした様子でタブレットを教壇に置き、立ち上がる。
イ「地球の危機と受験を比べられるなんて…ガキは平和でいいわね〜
それに聞けばあんた達E組って…この学校では落ちこぼれたそうじゃない。授業なんて今更しても無意味でしょ」
「「……」」
イリーナのその発言はクラスの雰囲気をあっという間に変えた。
そしてその差別のような発言、E組を侮辱するような発言は、Aを本気で怒らせた。
イ「そうだ‼じゃあこうしましょ。私が暗殺に成功したら1人500万円分けてあげる。あんた達がこれから一生目にする事ない大金よ‼無駄な勉強するよりずっと有益でしょ。だから黙って私に従い…」
ﾋﾞｼｯ
誰かが黒板に消しゴムを投げる。
その事にイリーナが気づいた時、ただならぬ殺気を感じた。
「…出てけよ」
誰かがそう呟やき生徒たちの方を見ると、その眼は軽蔑のような殺気じみたような言葉では表せないものだが
その中でも一際群を抜いて殺気を放ってる者がいた。
イ(何なの…あの殺気…プロの私までもを圧倒する…)
一瞬動けなくなるイリーナだったが、すぐに現実に戻される。
「出てけくそビッチ‼」
「殺せんせーと代わってよ‼」
クラスのあちらこちらから声が上がり、物が飛ぶ。
イ「なっ…何よあんた達その態度っ!殺すわよ⁉」
「上等だよ殺ってみろよコラァ‼」
「そーだ!そーだ!」
プロの“殺す”にもひるまない彼ら。
茅「巨乳なんていらない‼」
脱巨乳と書かれた紙を持っている茅野がいたりもしたが
イリーナは逃げるようにして教室から出た。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 450人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「暗殺教室」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あみ - 面白いですね！私の周りにも赤城という人がいるのでうらやましいです！ (2020年3月19日 7時) (
レス) id: 8666f27a09 (このIDを非表示/違反報告)
日向 - 3-2の、英語カッコいいです！ (2016年8月23日 13時) (レス) id: 1ae66d2aef (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - あの、1ー2の烏間先生が、微生物と言っているところは、超生物だと思います。 (2016年5月12日 17時) (レス) id: 85011434c6 (このIDを非表示/違反報告)
マイルノ - 「いちいち」ではなく、「いまいち」だと思います！間違ってたらすいませんm(__)m (2015年1月24日 20時) (レス) id: 7300c6355d (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ(プロフ) - ユミキさん» 間抜けな人やのろまな人を罵る言葉らしいです！正直私もそんな深い意味を持って使ったのではなく、よく昔から｢おたんこなす｣って人を貶す時に使う言葉だなー。ぐらいの勢いで使ってしまったので、調べて初めて意味知りました！なんかありがとうございます！ (2014年10月14日 22時) (レス) id: f2c085c21c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：うさぎ | 作成日時：2014年10月6日 11時
