7-2 二択の時間 ページ31
放課後、山の崖の部分の所にいるカルマの元に渚とAが来ていた。
渚「…カルマくん。焦らないでみんなと一緒に殺ってこうよ。殺せんせーに個人マークされちゃったら…どんな手を使っても1人じゃ殺せない。普通の先生とは違うんだから」
A「…普通の先生とは違いますよ。見た目だけではなく心も」
業「……」
何故カルマがそこまで“先生”殺しにこだわるのかを知っているAの言葉ですら、今のカルマには届かない。
業「…やだね。俺が殺りたいんだ。変なトコで死なれんのが1番ムカつく」
A(その殺りたいは…肉体的な意味ですか?それとも…心の方ですか?)
Aはその疑問をカルマにぶつけることはできなかった。
それは昨日Aが体育の授業の終わりに見たカルマの目が今でも彼女の中に残っているからだ。
恐怖と戸惑いがAの行動に制限をかける。
殺「さてカルマくん。今日は沢山、先生に手入れをされましたね」
いつの間にか殺せんせーが現れる。その顔色は緑のしましまで完全に舐めきっている色。
その色で殺せんせーは話を続ける。
殺「まだまだ殺しに来てもいいですよ?もっとピカピカに磨いてあげます」
業「…確認したいんだけどさ殺せんせーって先生だよね?」
殺「…?はい」
カルマの表情は何かを決意したような、顔つきになる。
A「…?」
その違和感にAは気づく。
業「先生ってさ命をかけて生徒を守ってくれる人?」
殺「もちろん先生ですから」
業「そっか良かった。なら殺せるよ…確実に」
そう言うとカルマは銃を構えたまま真っ逆さまに落ちていく。
A「カルマァァァ‼‼」
渚「‼‼」
殺せんせーが助けに行けばその間に撃たれて死ぬ。
しかし見殺しにすれば、先生として殺せんせーは死ぬ。
究極の二択の選択。
業(!おおすっげ。走馬灯っぽいの見えてきた)
カルマは以前、E組の生徒を助けたことがある。その際怪我をさせたのは当時の3年トップだった。
カルマの担任は『赤羽が正しい限り味方だ』と言っていたのも関わらず、カルマが悪いと言い
自分の評価に傷をつけたカルマをE組に送ったのであった。
その時カルマは知ってしまった。
“生きていても人は死ぬ”と。その人の全てに絶望したらそれは死んだのと同じと。
業(さあ!どっちの“死”を選ぶ!?…あれ?どうしてAちゃん泣いてるの?)
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あみ - 面白いですね！私の周りにも赤城という人がいるのでうらやましいです！ (2020年3月19日 7時) (
レス) id: 8666f27a09 (このIDを非表示/違反報告)
日向 - 3-2の、英語カッコいいです！ (2016年8月23日 13時) (レス) id: 1ae66d2aef (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - あの、1ー2の烏間先生が、微生物と言っているところは、超生物だと思います。 (2016年5月12日 17時) (レス) id: 85011434c6 (このIDを非表示/違反報告)
マイルノ - 「いちいち」ではなく、「いまいち」だと思います！間違ってたらすいませんm(__)m (2015年1月24日 20時) (レス) id: 7300c6355d (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ(プロフ) - ユミキさん» 間抜けな人やのろまな人を罵る言葉らしいです！正直私もそんな深い意味を持って使ったのではなく、よく昔から｢おたんこなす｣って人を貶す時に使う言葉だなー。ぐらいの勢いで使ってしまったので、調べて初めて意味知りました！なんかありがとうございます！ (2014年10月14日 22時) (レス) id: f2c085c21c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさぎ | 作成日時：2014年10月6日 11時
