7-3 二択の時間 ページ32
そう思ったのも束の間。
業「えっ…」
カルマは何かに支えられていた。
殺「カルマくん。自らを使った計算ずくの暗殺お見事です。音速で助ければ君の肉体は耐えられない。かと言ってゆっくり助ければその間に撃たれる。そこで先生ちょっとネバネバしてみました」
業(…くっそ何でもアリかよこの触手‼)
殺せんせーのネバネバ触手によりカルマは身動きが取れない。
殺「これでは撃てませんねぇヌルフフフフフフ。…あちなみに、見捨てるという選択肢は先生には無い。いつでも信じて飛び降りて下さい」
業「……はっ」
業(こりゃダメだ。死なないし、殺せない。少なくとも先生としては…)
その言葉にカルマは救われた。完全にではないとしても、今、目の前にいる超微生物の先生は信用に値すると。
先生として、信用出来ると。
殺「それから、上にカルマくんの帰りを待っているお嬢様がいますよ」
殺せんせーと共に上に戻ってきたカルマが見たものは泣き崩れているAと、宥めている渚。
実はカルマが助けられる瞬間までAも飛び降りようとしており、それを渚は必至で止めていたのであった。
渚「…カルマくん平然と無茶したね」
業「別にぃ…今のが考えてた限りじゃ1番殺せると思ったんだけど、しばらくは大人しく計画の練り直しかな」
殺「おやぁ?もうネタ切れですか?報復用の手入れ道具はまだ沢山ありますよ?君も案外チョロイですねぇ」
業「殺すよ。明日にでも」
そう言うカルマの顔は先ほどまでとは、まるで別人のような顔つきだった。
殺(健康的でさわやかな殺意。もう手入れの必要は無さそうですね。…いえ最後の仕上げは彼女が)
今までうずくまっていたAが立ち上がり、カルマの元まで行く。
業「Aちゃん?」
パンｯ
と一発カルマの頬をたたいた。
A「カルマのバカ!アホ!おたんこなす!…です!!」
カルマは少しジンジンする頬の痛みを感じながら、泣いているAを見る。
A「殺せんせーが…見捨てても…カルマは死んで…助けようとしても…殺せんせーを殺したら…カルマは死んじゃう……ネバネバがなかったら!カルマは死んでいたんですよ‼」
業「…ごめん」
真剣な眼差しにカルマは謝ることしか出来ない。
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あみ - 面白いですね！私の周りにも赤城という人がいるのでうらやましいです！ (2020年3月19日 7時) (
レス) id: 8666f27a09 (このIDを非表示/違反報告)
日向 - 3-2の、英語カッコいいです！ (2016年8月23日 13時) (レス) id: 1ae66d2aef (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - あの、1ー2の烏間先生が、微生物と言っているところは、超生物だと思います。 (2016年5月12日 17時) (レス) id: 85011434c6 (このIDを非表示/違反報告)
マイルノ - 「いちいち」ではなく、「いまいち」だと思います！間違ってたらすいませんm(__)m (2015年1月24日 20時) (レス) id: 7300c6355d (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ(プロフ) - ユミキさん» 間抜けな人やのろまな人を罵る言葉らしいです！正直私もそんな深い意味を持って使ったのではなく、よく昔から｢おたんこなす｣って人を貶す時に使う言葉だなー。ぐらいの勢いで使ってしまったので、調べて初めて意味知りました！なんかありがとうございます！ (2014年10月14日 22時) (レス) id: f2c085c21c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさぎ | 作成日時：2014年10月6日 11時
