18話 ページ22
主人公side
ガチャ
まず最初に宗次郎が入った
宗「A、来ましたよ」
志「おう、入れ」
そこには、さっきまでと同じ光景があった
主「...何か用ですか」
志「いや、特に何もねぇよ
ただ、お前がいねえと落ち着かなくてな」
主「そうですか」
いつもより表情が穏やかだ
やっぱりななの力はすごいな
な「それでね！...」
志「そうか」
やっぱり素っ気なく返してるけど、心がある
宗「そんなに羨ましいですか？」
宗次郎が耳打ちしてきた
何言ってんだこいつ
主「なにが」
宗「さっきからずっと、志々雄さんの膝枕されてるななをずっと見ていますよね」
それが羨ましいのかなって思いまして
と、やっぱり小さな声で付け足した
はぁ、全く思ってないんだけど...
由「へぇ、だったら正直にいえばいいのに」
は？
主「.........由美さん」
由「なに？」
主「なんですか？これ」
由「何って膝枕だよ」
いや、18歳にもなって膝枕って
宗「似合ってますよ」
確信犯だな
はぁ、
由美さんガッツリ私の頭に手を置いてるし
離れられない
な「！Aいいなぁ！」
そう言って志々雄さんの膝から顔を上げた
な「由美姉(ねぇ)！私も！」
はいはい
と言って私の頭から手を離した
よし
その隙に宗次郎の隣に行く
宗「どうでしたか？」
主「宗次郎もやられてみれば？」
宗「僕は遠慮しておくよ」
いつもと変わらない張り付いた笑でこっちも見ずに答える
そうですか
呆れたように返し、志々雄さんの方を見た
え、
こっち見られてる...
なにか悪いことしたかな
主「あ、あの志々雄さん？
なんですか？」
志「来るか？」
どこに？
私の思った疑問に答えるように、膝を叩いた
主「いえ、遠慮しておきます」
志「いいから来い」
そう言われたら行くしかない
主「失礼しま...」
俺が言葉を言い切る前に膝に頭を押し付けられた
はぁ、
宗次郎のせいで
フワッ
！
この手、お姉ちゃんに似てる
昔、私がなかなか寝付けなかった時、いっつも撫でてくれた手に
大きさも全然違うけど、安心するのは変わらない
あ〜やばいな
意識が...
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作者名：杏由利 | 作成日時：2018年4月3日 12時
