目が覚めたら恵ママになっていた件【伏黒甚爾】

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「時雨待ってんだが、あいつ遅せぇんだよ」
「あぁ、時雨さんを。いつもお世話になってますって言うんだよ」


前に1度、家に来たことあるんだよね時雨さん。すごいまともな大人だった。お茶菓子持ってきてくれたんだ。好き。


「はいはい、言っとくよ」


面倒くさそうにヒラヒラと手を振る甚爾くん。言う気ないな？


「……ずっと待ってっと、さすがに今日はちとさみぃな」


ピコーん！！…すみません明ちゃんのちょっとやって見たかったんです


「あ、良かったらこれ」


パパ黒の手に握らせたのは先程間違えて買ったブラックコーヒー。この人「ブラックしか飲まねえ」とかめんどくさいこと言うんだもん。

でも私甘いほうが好きだから困ってたんだよね。後で夏油にでもあげようかと思ってたけど、寒い時にこれいいよ〜
。あったまるからね。


「なんだこれ」

「ブラックコーヒー。買ったばかりでまだ暖かいからカイロ替わりにでも。お仕事、頑張ってね」


推しを眺めたら空腹収まったわ。ありがとうの意味も込めて微笑むと、


「……さんきゅ」


滅多に言わないお礼を言ってくれた。コーヒーパワー恐ろし…(バカ)


「じゃあそろそろ行くね」


スマホを見ると昼休みは後20分程しかない。ヤバい選ぶのに時間取りすぎた……。






「ただいま帰りま……ああ！傑くん！」




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