7日目…最後だから ページ8
リドルside
今日で約束の1週間＿＿＿＿＿
早かったような、遅かったような…どちらでもなかったような
そんな曖昧な気持ちがボクの心を埋める。
嗚呼＿＿＿どうしてボクはどうしようもないことを
考えているのだろう。
"もし、ボクが彼女と同じオトナだったら"
なんて
ﾊｯﾋﾟｰｴﾝﾄﾞ ｳﾞｨﾗﾝ
そんな 夢物語 は"ボクたち"には似合わない。
でも、もし夢物語が叶ったとして…
ボクは彼女と生徒と先生ではなく、もっと……一人の
"リドル・ローズハート"として彼女と向き合えるだろうか。
そんな事を考えていると、またいつかの日のように
もうボクは保健室のドアの目の前に立ち、中に入る。
既に彼女はボクの方に向いている。 目が合う。
最後だから
ボクの想いを伝えたいと何の躊躇いもなく思った。
でも、それを静止するかのように彼女が話し始める。
A『ローズハート君、こんにちは。
……いやあ〜、1週間って短いよね。
何だか、あっという間だった気がするな。』
そう言って笑顔を浮かべる彼女が何処か寂し気に見えるのは
あまりにも自意識過剰だろうか。
リドル「A先生、先生はボクが卒業したら何か
したりしますか…？例えば以前言っていた
看護師になりたいという目標をどうするか
だとか。」
沈黙の時間が息苦しくて変な話題のふり方をしてしまう。
A『そうね…。この仕事を続けながら病院の看護師の
面接に向けて勉強していこうかな。
ローズハート君はどうするの？』
ボクは＿＿＿＿医者になりたいと答えようとしたが、
それは違うと思った。
ボクは今までお母様の言いつけを守ってきた。だから
将来もお母様の言う通り医者になる。それがボクの決まった
未来だと思っていた。オーバーブロットするまでは＿＿＿
未来は自分で決めていくもの。そう教えてくれたのは、
まぎれもなく"A先生"だ。
彼女との会話の中で直接的ではなく間接的に彼女の生き方や
考え方を知って、ボクも彼女のように自分で未来を切り開き
たいと思った。だから、ボクの答えはもう決まっている。
リドル「"自分"でこれから見つけていきたいと
思っています。」
それを聞くと彼女は何処か嬉しそうに笑う
先生、またいつか何処かで逢えたら
今度はボクの名前を呼んでくれますか？
???日目…初恋は終わらない→←6日目…願わずにはいられない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みかん改めmima | 作成日時：2022年12月1日 4時
