ボクの初恋 (ページ5)

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4日目…この感情に名前をつけてページ5

リドルside

ボクがA先生の居る保健室に毎日通うようになって

4日が経った。

これは、オーバーブロットしてから4日経つとも言えるし、

最近のボクが変になり始めてから4日経つとも言えるのだ。

ひとえに、頭が可怪しくなったというわけではない。

ただ、いつもなら集中できる自習時間も

　トレイの作った宝石のようなケーキを食べている間も

　

　授業を受けているときでさえも＿＿＿＿

何故だか、頭の片隅にA先生のことを考えしまう。

リドル「……ボクらしくないな。」

授業が終わって気が緩んだのか無意識にそう呟くと

ジェイドがボクに話しかけてきた。

ジェイド「おや、お困りごとですか？
　お困りごとでしたら是非アズールに！
　きっと、貴方の悩みを解決してくれますよ。」

そうジェイドは言うけれど

アズールに相談したら対価に何を要求されるか

分かったものではない。

丁寧にお断りした。

しかし、ジェイドの言う通りでもある。悩みをこのまま

放置し続ければ、ボクの学園生活に支障が出るのでは…？

＿＿＿＿ボクが相談できる人といえば限られてくる

ケイト「へぇ〜！それでオレたちに相談しに来たの〜？
　リドルくんに頼ってもらえるなんてけーくん
　嬉しいなぁ〜。ね、トレイくん」

トレイ「まあな。リドルは最近、どことなく嬉しそう
　だったから、何かいい事でもあったのかと
　思っていたんだが、……まさか悩みがあるなんて。

　＿＿＿で、何があったんだ？」

それからボクはケイトたちに事の経緯を説明した

何か重大な病気の予兆やストレスの表れだとしたら

早急に対処しなければならない。

ボクは少し緊張して2人からの返事を待っていたが、

2人が発した言葉はボクが思い描いていたものとは遥かに

かけ離れていた＿＿＿＿

2人は互いに顔を見合わせてから困ったように言う。

それは

きっと＿＿＿＿

" 恋 "だろうと。

"恋"……？ボクは耳を疑う

恋なんてしたことがない。きっと、するにしても

もっと

ずっと

ずっと先にあるものだと思っていた。

でも、不思議と疑問は抱かなかった。

多分、それはきっと

ボクがもう既に彼女を好きだとハッキリと

知らず知らずの内に感じていたからなのかもしれない。

＿＿＿＿今日も保健室に向かう。

ボクはいつものように振る舞えるのだろうか……？