ボクの初恋 (ページ2)

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1日目…放課後ページ2

リドルside

ｺﾂｺﾂｺﾂ＿＿＿＿

廊下にボクが歩く足音だけが響く。

リドル「今日は馬術部の練習があっていつもより来るのが
　行くのが遅くなってしまったな…。

　まあ、一日に一回通うという約束だし＿＿＿

　問題ないだろう。」

なんて、独り言を呟いていると

いつの間にか保健室に着いていた。

………？何も音がしないな…。いつもならA先生が

本を落としたり書類をバラバラにしてしまったりなど

トラブルが多発して少し騒がしくなっていると思うの

だけれど＿＿＿

保健室のドアは半分ほど開いている。もしかしたら

ここにはいないのか？？

リドル「失礼します。A先生、いらっしゃい
　ますか？」

＿＿＿保健室は依然として静まりかえっている。

やっぱり居ないのかと思ってボクが帰ろうとした
その時＿＿＿＿

A『あら？ローズハート君じゃない！
　もしかして、私に会いに来てくれた？！
　やだ、先生嬉しい。』

リドル「いえ、診察をしていただきに来ただけです」

A『ﾌﾌ…そうよね。
　ごめんね？実はちょっと図書室に行ってたの。

　まだ来たばかりだから慣れてなくて、
　少しだけ迷っちゃった』

そう言うと彼女は長い髪を耳に掛けながら今さっき
図書室から貸りてきたであろう本に目を通しながら
ボクに話しかける。

いつも通りの光景のはずなのに

その所作に不覚にも"キレイ"だと思ってしまったのは

きっと、夕日のせいだ。

A『＿＿？
　ローズハート君どうしたの？
　あっ！もしかして具合悪い？！待ってて直ぐに
　特効薬持ってくる！』

ボクの話を聞かずに彼女はすぐに薬を取りにいって
しまった。

でも、

それでよかったかもしれない。

だって、ボクの顔はいつもよりもほんの少しだけ

紅く染まっていたような気がするから