121(R更新) ページ24
虚「、、、なぜ拒否するんです?
貴方だって求めてるじゃないですか、、、」
虚は神妙な面持ちでこちらを見つめる。
虚の手が太ももに触れ
またその手を押しのける。
A「、、、駄目だ
お前らに感染させる訳には行かない
感染基準はわからんが、下手なことはしないようにしないと
人に迷惑をかける」
虚「またそんな事言って、、、
貴方がそれに耐える様子を黙って見てろと言うんですか?」
その言葉にぐ、とこらえる。
A「あのな、、、」
松「あ、名案を思いつきましたよ!
3人で仲良く感染して
3人で仲良しすればいいんです
そしたら誰にも迷惑かけないでしょう?」
松陽はきらきらとした笑顔をこちらに向けて言うが
明らかにずれている。
もう二人の中では完結しているようで
よし!早速!と手を伸ばす。
松「それに私、これ以上貴方に我慢して欲しくないんです
苦しいことも
辛いことも
地を出したっていいじゃないですか
貴方が我慢するのは
貴方が優しいからで
きっといつだって誰かの為なんです」
優しさに溢れるその顔に
胸の奥がきゅ、と締め付けられる。
A「、、、違う、
我慢なんかしてない
私は、優しくない
生まれてからずっと人に迷惑をかけてきた
周りにも
他人にも
お前らにも、、、
だから」
少し強く頬を掴まれる。
虚「馬鹿なことを言うのはこの可愛らしいお口ですか
貴方がそういうのなら
無理にでも、、、」
と、手首を掴まれる。
そのまま押し倒されて少し強引に口付けされる。
虚「、、、ほら、もう感染しちゃいました
諦めてください」
虚なりに私を心配してくれてるのは分かってる。
それでも迷惑をかけたくない。
A「、、、接吻だけ、じゃ
分からないだろ、、、っ、」
そう言って少し腕に力を入れて反抗すると
松「じゃあ、
貴方の下のお口に聞いてあげますよ」
私の足を掴む松陽。
その力は強く
ひしひしと怒りが伝わった。
A「やめ、、、っ!」
私は何かしただろうか、?
何か気に障ることでも言っただろうか、?
嫌な予感がしてならないのだが、、、
虚「今回は
流石に優しく出来ませんよ」
そう言う虚の顔はとても黒い感情を映し出していた。
愛だの恋だの私にはあまり分からないが
それらとは明らかに違った。
76人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ありやけさん | 作成日時:2021年1月20日 23時