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A「、、、何故?」


どういう訳か私は気を失って

部屋で眠っていた。


そして襖を開けると


土「よォ、」


その男とは初対面ではなかった。

相も変わらず煙草を咥えて瞳孔をがん開きしていた。

松「体調は大丈夫ですか?

もう、心配したんですからね」


まるで小動物でも見るかのような

そんな愛らしさを含んだ瞳に少し、高揚した。


虚「、、、あれ、

少し成長しました?」


、、、確かに。

少しだけ視点が高い、ような。


A「まぁ、そんなことは良いが、、、

何用だったか?」


土「あぁ?何用って、、、


お前を襲ったやつのことに決まってんだろ、

忘れたのか?」


ああ、そう言えばそうだった。


A「すまない

あまり印象にない」


土「まぁ、、、いーけどよ


なんか特徴とかあったか?」


特徴?

今更特徴を聞くか?


その男は恐らく虚に殺されているし

そんな、、、


A「ん、、、?

そう言えば何だかとても鼻に来る匂いがしたような」


沖「それはこれですかィ?」


もう一人の男がなにかの袋を取りだし

こちらに差し出す。


中には粉のようなものが入っており

あまり匂いはしない、、、


と、鼻を近づけると

形容しがたい匂いが鼻腔を刺した。


A「っ!!」


直ぐに鼻を抑えるが

ずっとその匂いが鼻の中に残った。


松「えっ、?

なんの匂いもしませんけど、、、」


すんすんと鼻を鳴らし2人も嗅ぐが

なんの匂いも感じないようだ。


土「あまり、詳しいことは教えられねェが

何かの組織が何かのためにこれを作った」


ざっくりしているな、、、


沖「そんで、

お前は現在生存してる中で唯一の感染者だって事でィ


っつー事で、狙いはお前」


、、、ん?


A「何故私が?」


土「はぁ、あんまり喋るなと言ってあったんだが、、、

暫く動きのなかった組織が真選組からお前の資料をくすねた


お前のだけ、な」


ふむ、、、

動悸はわからずとも私狙いということか。


虚「、、、それって」


虚は何か心当たりがありそうだが

問いただそうと答えてもらえなさそうだ。


A「警戒はしよう

あとは問題ないか?」


土「普通に疑問だけどよ、、、

お前、襲われてるんだぞ?


何も思わねーのか?」


A「、、、は?何をだ?」


土「だから、

普通泣いたりしたりすんだろ?


なんも思わねーのか?」


A「、、、私は


普通じゃない、から

分からない、、、」

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作者名:ありやけさん | 作成日時:2021年1月20日 23時

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