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Aはこしょばゆそうに目を細める。
自分の息がAの首や耳にあたる度に
びくりとする。
松「ふー、っ、、、
前は効かなかったのに今は効くんですね」
またわざとらしく息を吹きかけると
少し怒ったような顔をする。
ちょっと、
ちょっとだけ、いじめたくなってきました。
松「こちょこちょー」
部屋の長椅子に押し倒して
Aの体をこちょこちょする。
A「〜〜っ、
あははっ、やめ、ははっ、」
大声で笑うA。
、、、可愛い。
銀「お前ら何やってんの」
突然入ってきた銀時が訝しげにこちらを見つめる。
A「はー、っ、、はー、」
Aの息は切れ涙が目に堪り頬が赤い。
銀時はそれを見てどう思ったのか
銀「おまっ、流石にその年で手ェ出すなよ、、、」
松「違います!
これはただじゃれあってただけで、、、
決して手は出していません!
、、、まだ、」
銀「今まだっつった?
言ったよね?
他人の家で大声出されるのはマジ勘弁」
松「ですから、それは誤解だと、、、」
銀時の誤解をとこうとあくせくしていると
松「、、、寝ちゃいました?」
銀「みてェだな、」
長椅子に体を縮こめて眠るA。
すやすやと眠るその顔は変わらず。
松「ああ、どうしてこんなに可愛いんでしょう
いや、決してそう言う趣味はありませんが。
銀時、あなたも思うでしょう?
あの猫が可愛すぎて潰しそうになるやつですよ」
銀「あー、わかるわかる
無駄に腕に力込めちゃうやつねー
じゃなくて
水道止められちまったから今日は銭湯行くぞ
って伝えに来たんだよ」
ああ、そういう事、、、。
だから虚も神楽さんもいなかったんですね。
A「むにゃ、、、」
松「、、、寝ちゃってますけど」
銀「、、、だな」
ーーー
松「ほら、A
起きてください、お風呂入りますよ」
まだ眠そうなAを連れ、銭湯を訪れた。
神「Aは私と一緒に入るネ!
、、、男なんて皆けだものアルヨ」
気をつけて、とAに忠告する彼女に
少し、感謝をした。
まあなんと言ってもAは警戒心がない。
警戒しなくても自分で解決できるから。
A「ふあぁ、」
しかしAは寝ぼけて半分ほど聞いてなさそう。
虚「聞きたいんですけどA
貴方って今は処女ですよね?」
「、、、」
突然の質問にその場の空気が凍る。
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作者名:ありやけさん | 作成日時:2021年1月20日 23時